毎年11月の酉(とり)の日に行われる祭礼。江戸時代から続く関東の冬の風物詩だ。浅草の酉の市は、鷲神社と長國寺が同時に開催するため、神様と仏様のご利益があるとしてひときわ大きくにぎわう。
一帯には多くの露店や屋台が並ぶが、やはり酉の市といえば、福をかき込む「熊手」だ。熊手商との値段交渉も粋に触れる醍醐味(だいごみ)の一つ。威勢のいい手締めで福を手に入れよう。下町の菓子、切山椒(きりざんしょう)も忘れずに味わいたい。時間は0時から24時までだが、夜は人出が多いので、入場が制限される場合もある。昨年求めた熊手は、「熊手納め所」まで持参するのを忘れずに。
関連記事
『東京、酉の市』