Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

今日しかできないこと

タイムアウト東京が注目する今日開催の展覧会やギグ、パーティーなどを紹介

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  • レストラン
  • 信濃町

東京で緑に囲まれながらビールが飲める明治神宮外苑の「森のビアガーデン」が、今年も開催する。 牛肉や豚肉、オーストラリア産味付けラム肉、脂もおいしい豚バラ肉、ロングソーセージなどが用意され、2種類のたれ「BBQ」と「ジンジャー」で味わえる。エダマメや焼きそば、焼きおにぎりなど、酒に合うフードで食欲がそそられる。 例年導入しているプレハブ型の冷蔵庫を、今年は2台から4台に増設。冷蔵庫にはタップが設置されており、自分自身でビールを注ぐスタイルになっている。 生ビールは7種類あり、「キリン一番搾り」「ハートランド」「ブラウマイスター」などが並ぶ。加えて、ハイボール、プレーンサワー、レモン杯、ワイン(赤・白)、ソフトドリンクも用意。1日では飲み切れないほどドリンクメニューが豊富なので、飲み過ぎに注意しよう。 ウェブ予約ではオンライン決済システムが利用でき、受付で待つことなくスムーズに入場できる。1000人収容の大きな会場だが、人気があるので早めの予約がおすすめだ。緑に囲まれた開放的な雰囲気の中で、心も腹も満たされるだろう。 ※16時30分〜22時(土・日曜・祝日は12時〜22時30分)、L.O.は21時/7月20日〜8月31日は14時30分〜22時30分(土・日曜・祝日は12時〜22時30分)、L.O.は21時30分/料金は5,880円、中学生~19歳5,000円、小学生2,800円、4歳~小学生未満1,800円、3歳以下無料 (2時間制)

  • アート
  • 丸の内

1966(昭和41)年、丸の内の「帝劇ビル」最上階にオープンした「出光美術館」は、中国陶磁や青銅器、古唐津、仙厓(せんがい)の絵画など、良質なコレクションによる開館記念展を皮切りに、数多くの展覧会を開催してきた。 2025年1月からビル建て替えのため休館するのを前に、四期・約半年にもおよぶコレクション展が開幕。I期では、58年前の開館記念展を改めて振り返りながら、当時の展示室を彩り、今も出光コレクションを象徴し続ける作品の数々を紹介する。 近年も、アメリカの著名な日本美術コレクターから、伊藤若冲をはじめとする至宝の数々を継承するなど、同館のコレクションは質・量とも目を見張るものがある。網羅的に楽しむことのできる希少な機会なので、ぜひ4つの展覧会へ定期的に足を運んでほしい。 ※10~17時、金曜は19時まで(入場は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)/料金は1,200円、学生800円、中学生以下無料(要保護者同伴)

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  • アート
  • 多摩地域

ハンセン病療養所「国立療養所多磨全生園」における絵画活動を通史で紹介する初めての展覧会。 1923年に第一区府県立全生病院(現・多磨全生園)で行われた「第壱回絵画会」を筆頭に、戦時中に結成された絵画サークル「絵の会」の活動など、111点の絵画作品(文献含め231点)を紹介する。 さらに戦後、東京都美術館で開催された美術団体展に入選した描き手の作品も公開。 ハンセン病患者・回復者に対する強制隔離という苦難の状況において、絵画活動は描き手と社会をつなぐものになっていた。彼らは絵を通じて、何を感じ、何を思っていたのか、想いを馳せられる貴重な場だ。 2024年5月5日(日)には、アーティストの青柳菜摘による朗読会、6月1日(土)には静岡県立美術館館長の木下直之を招いての講演会も開催される。 ※9時30分~16時30分(入館は閉館の30分前まで)/定休日は月曜・祝日の翌日/入館は無料  

  • アート
  • 丸の内

絵師の河鍋暁斎(1831~89年)と、探検家で好古家、著述家の松浦武四郎(1818~88年)は、幕末から明治期にかけて活躍したマルチタレントとして知られる。「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」では、近所に住み、信仰も同じだったという2人の交流を通じてこの世に誕生した作品などを展示・公開する。 河鍋は画鬼と呼ばれるほど、あらゆるものを描いた生来の絵師。松浦の古物コレクションをまとめた愛玩品図録「撥雲余興(はつうんよきょう)」の挿図を一部担当。さらには松浦を釈迦に見立てた重要文化財 「武四郎涅槃図」(松浦武四郎記念館蔵)を描いている。 その涅槃(ねはん)図とともに、そこに描かれた「大首飾り」をはじめとする武四郎コレクションの実物(武四郎記念館所蔵品と静嘉堂文庫美術館所蔵品)を同時に展示し、作品を立体的に再現。ほかに、松浦と河鍋を支えた、文化財や古物に情熱を持つ人々との縁についても紹介する。 奇跡のコラボレーションが放つエネルギーを感じに出かけてみては。 ※10~17時(土曜は18時まで、第4水曜は20時まで、入場は閉場の30分前まで)/定休日は月曜、5月7日/料金は1,500円、学生1,000円、中学生以下無料 

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  • アート
  • 恵比寿

恵比寿の「東京都写真美術館」が所蔵する3万7000点超の所蔵作品群から、「時間旅行」をテーマにしたコレクション展を開催。今から100年前の1924年を起点に、「1924年ー大正13年」「昭和モダン街」など、5つのセクションごとに、写真や映像などを紹介する。 同館ならではと言えるセクションが「かつて ここでー「ヱビスビール」の記憶」だ。ビール醸造所があった同地の記録写真や、明治・大正・昭和初期の広告ポスター、そして1990年に工場が解体されていく姿を捉えた宮本隆司のシリーズ「建築の黙示録」から、「サッポロビール恵比寿工場」を展示する。 また本展は、1924年に宮沢賢治が刊行した「心象スケッチ 春と修羅」の序文の言葉を手がかりに展開するものでもある。戦前・戦後、そして現代と、時空を超えたイマジネーションの旅を、100年前の詩人の言葉とともに楽しんでみては。

  • アート
  • 駒場東大前

駒場の「日本民藝館」で、明時代末期の中国・景徳鎮民窯(けいとくちんみんよう)において日本への輸出品として作られた古染付(こそめつけ)約50点をまとめて展示・公開する。 同館は、思想家の柳宗悦(やなぎ・むねよし)が明治から昭和にかけて収集した陶磁器や染織、漆芸、絵画などのコレクションを展示し、国内外から人気を集める美術館だ。多くの茶人たちにも愛された古染付を、柳は「真に染付としての生命がよみがえっている」と、賛美している。 古染付の魅力は、多様な形と、のびのびと描かれたユーモラスな絵付けだろう。草木や動物、人物などの表情は、現代の私たちも思わず笑ってしまう素朴な味わいがある。今でも骨董(こっとう)店などで売買されている中国の古染付。まずはどんな形や図柄があるのかを楽しみに、足を運んでみてほしい。 ※10~17時(入場は閉場の30分前まで)/定休日は月曜/料金は1,200円、学生700円、小・中学生200円

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  • アート
  • 目黒

目黒の「ホテル雅叙園東京」にある1935年築の東京都指定文化財「百段階段」で、大正ロマン・昭和モダンを代表するモダンガールの服装や空間演出、当時を代表する作家の作品を展示したイベントを開催。西洋文化の影響を受けた女性たちの、大正後期から昭和初期にかけてのアイコニックな服装や空間演出だけでなく、当時を代表する作家による作品などを展示する。 作品は、大正ロマンの美人画で一世を風靡(ふうび)した竹久夢二の作品をはじめ、「幻のデザイン画家・謎の叙情版画家」と称された小林かいちの絵封筒などが並ぶ。ほかにも、イラストレーターの加藤美紀による百段階段をモチーフにしたイラストや、そのイラストのモチーフになった着物も見ることができる。 また、ホテル雅叙園1階の「ニューアメリカングリル カナデテラス(New American Grill KANADE TERRACE)」では、レトロな喫茶店をイメージした「昭和モダンアフタヌーンティー」が期間限定で4月8日から開催される。ここホテル雅叙園東京で、大正・昭和にタイムトラベルしてみては。 ※11〜18時(最終入館は17時30分)/4月9日は16時30分まで(最終入館は16時)/料金は1,600円、学生1,000円、小・中学生800円、未就学児無料 関連記事 『ホテル雅叙園東京で行われる都内最大級のひなまつり展「百段雛まつり」をレポート』

  • アート
  • 銀座

著名なミュージシャンであり写真家としても活躍するアンディ・サマーズ(Andy Summers)の写真展が「ライカギャラリー東京」で開催。ペルーの街角から東京まで、アンディが訪れたさまざまな場所で撮影した作品を展示する。 アンディは1942年にイギリスのブラックプールで生まれ、多彩な才能を生かして音楽のみならず、写真の分野でも40年以上にわたり活躍を続けている。10代でビーチフォトグラファーとして写真に携わったのち、1979年にロックバンド「ポリス」の一員として世界ツアーに出た時に、再びカメラを手に取った。 熱狂的な観客たちのエネルギーや、ツアーで巡る街歩きで出合う風景を撮影していくうちに「音楽に勝るとも劣らない優れたビジュアル表現作品」として認知された。希少な撮影状況もさることながら、独自の鋭い視点とミニマルな構図で描き出されたモノクロームの世界は一見の価値がある。  

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  • アート
  • 両国

浮世絵師・葛飾北斎(1760〜1849年)が、生涯のほとんどを過ごした「すみだ」に2016年にオープンしたのが「すみだ北斎美術館」だ。 多数の北斎作品を保存・収集し、そのコレクションを生かしたユニークな企画展を展開してきた同館。今回は、「歌舞音曲鑑(かぶおんぎょくかがみ)」と題して、江戸の芸能をモチーフにした作品群を、初展示も含め前後期合わせて約125点紹介する。 北斎は19歳で浮世絵師・勝川春章に入門し、その翌年から、芝居の役者絵を発表し、浮世絵師として踏み出した。絵師としてデビューしたばかりの頃の作品が、紹介される貴重な機会といえるだろう。 また北斎は、さまざまな芸能のお披露目会の招待状を手がけたり、「雀踊り」や「悪玉おどり」といったユニークな踊りを描いたりもしている。本展を通して、のちの北斎の画業につながる、新たな顔を知れるだろう。

  • アート
  • 代々木

古今東西約30カ国から集められた驚くべき衣服の展覧会が、新宿の「文化学園服飾博物館」で開催。見たこともないような服や装身具を、それぞれの特徴に分けて紹介する。 展示される衣服はそれぞれ、「ながい」「おもい」「おおきい」「まるい」「たかい」といったテーマごとに分けられる。長い袖、重い服、大きなドレス、高いげたなど、興味を引かれると同時に目にする機会のない貴重な品ばかりだ。 各国や地域で生きのびていくため、気候へ適応し、外敵から身を守る上でも服は欠かせない。ファッションのためというよりも、その多くが各文化で培われた思想や信念からも影響を受けて作られている。外見的な面白さだけでなく、どうしてそういった形状になったのか、理由にも着目していく。 面白い服に刺激を受けに出かけてみては。  

  • アート
  • 価格 0/4
  • 清澄

海外での展開も含め、さらなる飛躍とポテンシャルが期待できる国内の中堅アーティストを対象とした、トーキョーアーツアンドスペースと東京都が主催する現代美術賞「Tokyo Contemporary Art Award (TCAA)」。第4回の受賞者であるサエボーグと津田道子による個展が、「東京都現代美術館」で開催される。 両者は「身体」を一つの起点として、作品制作と身体表現の実践を行き来することで、その独自の表現を発展させてきた。隣り合う2つの展覧会は、制作に対する関心もアプローチも大きく異なり、それぞれが独立したものでありながら、展示室内での鑑賞者のふるまいが作品の一部となるという共通点を持つ。 鑑賞を通じて自身に向き合うことで、動物を含む他者との関係性や、社会的に期待された役割などに目を向けることにもなるだろう。 初日の2024年3月30日(土)には、作家らと選考委員が参加するアーティストトーク(要事前申込・先着順・無料)が行われるほか、会期中には展示空間と鑑賞者の身体を架橋する体験につながるようなパフォーマンスなども開催予定だ。

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