東京のバーは世界で最も活気にあふれ、素晴らしいバーテンダーが多く存在することでも知られている。 このほど、イギリスのウィリアム リード メディア グループが主催する『世界のベストバー50』のアジア編が発表された。『2019年 アジアのベストバー50』のリストに6軒のバーが取り上げられ、東京のバーの評判は、さらに強固なものとなったといえる。 ランキング常連のバー ハイ ファイブ(Bar High Five)は、6位にランクイン。銀座にある同店は、かつてスタア バー(Star Bar)で活躍していた、上野秀嗣(うえの・ひでつぐ)がオーナーを務める、都内指折りのバーだ。メニューというほどのものはなく、客に好みを尋ね、それに合ったカクテルを提供している。 17位にランクインしたのは、ミステリアスな雰囲気のバー ベンフィディック(Bar Benfiddich)。ハーブやスパイスなど薬草を使用したカクテルを堪能できる名店だ。 バー ベンフィディック これに続き、アブサンを専門に扱うバー・トレンチ(Bar Trench)が23位に、フルーツカクテルに力を入れるバー・オーチャード・ギンザ(Bar Orchard Ginza)が28位、日本のテイストを取り入れたカクテルが楽しめるミクソロジー・サロン(Mixology Salon)が49位にランクインしている。 ミクソロジーサロン 最大の栄誉を手にしたのは、2018年6月に代々木公園のすぐそばにオープンした、洗練されたカクテルバー、ザ エスジー クラブ(The SG Club)だ。ドリンクメニューもコンセプトも違う2フロアから成る同バーは、初登場で13位にランクイン。オーナー兼バーテンダーの後閑信吾(ごかん・しんご)は、個人に与えられる特別賞「アルトス・バーテンダーズバーテンダー(バーテンダー中のバーテンダー)」 の称号も獲得した。 後閑のバーはさらに2軒ランクインしており、7位のスピーク ロウ(Speak Low)と、16位のソーバー カンパニー(Sober Company)で、どちらも上海にある。 ザ エスジー クラブ エスジークラブは、1階の比較的カジュアルな「ガズル(ガブガブ飲む) 」とエレガントで高級感のある、地下の「シップ(チビチビ飲む)」 に分かれている。ピムスを日本風にアレンジした『ナンバーワンカップ』や、神戸牛が乗った『ワギュウマフィアファッション』、テイクアウトできるメニューなど、多彩なカクテルを堪能してほしい。 『50 Best Bars 2019』の公式サイトはこちら 関連記事『東京、ベストバー100選』 アラウンド ザ ワールド『クアラルンプールのベストルーフトップバー5選』『香港・ランカイフォンの深夜営業バー3選』『シンガポール・マリーナベイのルーフトップバー3選』
必食:『冷たい肉そば』
今日は、星のや東京のすぐそばにある、モダンな立ち食いそば屋の港屋2を紹介したい。昼時ともなれば店頭にずらりと行列ができる人気店。メニューは『冷たい肉そば』(1,000円)のみ。しっかりとかみごたえのある麺を、ラー油がたっぷり入ったつゆにくぐらせて食す『冷たい肉そば』は、トッピングのネギ、すりゴマ、のりがアクセントとなって食べ応え抜群。途中でつゆに卵を投入すれば、まろやかさが加わることで風味が変わるのも楽しい。量はかなり多めで、男性でも満腹になるほど。
※虎ノ門にあった、港屋本店は2019年2月閉店