プーと大人になった僕

映画, アニメーション
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プーと大人になった僕

タイムアウトレビュー

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ハチミツ好きの「プーさん」が主役の、実写とアニメのハイブリッド映画『プーと大人になった僕』は、懐は大きいもののありきたりな作品だ。熟練の監督マーク・フォースターが、大人になったクリストファー(ユアン・マクレガー)と、100エーカーの森で少年時代を過ごした愛嬌ある仲間たちとの新しい冒険を描き出した。

本作には、小さな子どもたちにとってはあり余る愛らしさと、長く愛されてきたA・A・ミルンの原作を愛好する大人たちには十分な懐かしさがある。主人公のクリストファーは、映画『フック』の仕事人間になった40歳のピーター・パンのように、ブラック企業ウィンズロウ商事で懸命に働いている。ある日、仕事を片付けるために愛する妻イヴリン(ヘイリー・アトウェル)と早熟な娘のマデリン(ブロンテ・カーマイケル)と約束していた旅行の計画をやむなくキャンセルすることになってしまう。その週末に、いつも腹を空かせているプーや、皮肉っぽくて陰気なイーヨー、熱意にあふれたティガー、怖がりなピグレットたちと偶然再会し、人生のシンプルな喜びを思い出し、若々しい精神をよみがえらせるのであった。

インディーズ脚本家のアレックス・ロス・ペリーと、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー、『ドリーム』のアリソン・シュローダーらと共同で書かれた映画としては、驚くほどベーシックな作品だ。本作では、十分に内容のある対立は描かれていない。ジョン・ブライオンとジェフ・ザネリによるおとぎ話のような音楽と、戦後のロンドンを複雑に詳述するジェニファー・ウィリアムズの手の込んだ美術を擁するにもかかわらず、子ども時代との別れというテーマを上手く描き出した映画『インサイド・ヘッド』と『トイ・ストーリー3』という洗練された2作がすでにある今では、フォースターの作品は物足りなく感じられる。巧みに表現された経済的平等についての政治的メッセージによって締めくくられるが、プーの「何もせず何かを手に入れる」ことに関する優雅で古臭い哲学が、まるで部屋に鎮座するズオウのように目立っている。

原文:TOMRIS LAFFLY

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2018年9月14日(金)全国公開

By Tomris Laffly

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リリースの詳細

出演者と制作者

監督
Marc Forster
脚本
Alex Ross Perry, Tom McCarthy, Allison Schroeder
出演
Ewan McGregor
Hayley Atwell

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