ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

映画, アクション&冒険
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフでは、オールデン・エアエンライクが重責を担う

ハン・ソロ主役のスピンオフ映画が、ゴミの塊のような作品ではないという予想に自分の宇宙船を賭けることはないだろう。前監督のクリス・ミラーとフィル・ロード(映画『21ジャンプストリート』)の降板は、頻繁に報じられた。これは、ハリソン・フォードが演じた人気キャラクターを、新たに映画化するという、ただでさえ厄介な仕事を複雑にしただけだった。引き継いだ監督のロン・ハワードは、完璧ではないが、素晴らしい作品を完成させた

本作では、惑星コレリアでワルとして生きてきたソロ(オールデン・エアエンライク)の若き日が描かれる。彼が、帝国軍で恐ろしい経験をする前の物語だ。ソロは、トバイアス・ベケット(ウッディ・ハレルソン)とパートナーのヴァル(タンディ・ニュートン)が率いる個性的な泥棒のチームに加わる。彼らは初めての強盗で、ドライデン・ヴォス(ポール・ベタニーが、ワッフルの焼き器を押し付けたような傷を持つ邪悪なプレイボーイを演じる)の命令により、宇宙船の燃料を盗む仕事に挑むことになる。シークエンスに迫力があり、いくつかの場面で映画『アポロ13』を手掛けたハワードが、宇宙でのアクションと窮屈なコックピットを区別する方法を知っていることを思い出させてくれた。

主役を務めるエアエンライクは、フォードが演じた気楽な格好良さやうんざりした世界観に合わせることなく、彼に負けまいと努めている。フォードが演じるソロのように感じるものがないわけではないが、それを深く考える時間はないほど、物語はテンポよく展開される。代わりに、エミリア・クラークが演じる謎めいたキーラは、ボーイッシュな魅力があり、報われない恋心を抱いてしまうかもしれない。ソロは生意気であろうとしつつ、本来の活力と、新たな師匠ベケットの人生に対する屈折した感情の間で板挟みになっていた。

ドナルド・グローヴァーが演じる、悪賢くカリスマ性のあるランドは、楽しいキャラクターだ。愉快なフィービー・ウォーラー=ブリッジが演じる女性型ドロイドのL3-37も抜かりがない。大言壮語するロボットは「ドロイドの命も大切」と言うのだが、それが妙に現代的であり、馬鹿らしくもあった。もちろんソロとチューバッカの間で交わされるウーキー族的なやりとりもたっぷりと描かれる。

「ソロ」という名前にまつわる要素については、成功できていなかった。ハンがハン・ソロになった由来を知りたい人以外には、それほど感動的ではないものだろう。すでに説明が多い脚本では、説明が神秘性を減少させることもある。難しい部分から離れ、気の合う仲間とコックピットで高望みをしている場面こそが最高であった。

原文:PHIL DE SEMLYEN

翻訳:小山瑠美

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2018年6月29日(金)公開

掲載日

リリースの詳細

出演者と制作者

監督
Ron Howard
脚本
Lawrence Kasdan, Jon Kasdan.
出演
Alden Ehrenreich
Emilia Clarke
Woody Harrelson
Donald Glover
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