離島の食材を味わえるレストランが神楽坂に登場

テキスト:
Shiori Kotaki
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離島キッチンというアンテナショップを知っているだろうか。同ショップは、島根県 隠岐諸島の一つである海士町観光協会によってオープンされた店で、島の食材や商品を通じて離島の魅力を伝えるプロジェクトの拠点となる場所だ。今回は、島の食材を使用したメニューを提供するほか、各島の食材や調味料、伝統工芸品などを販売する物販スペースも設けている同店に足を運び、離島キッチンや島の魅力を存分に感じてきた。ここでは、ほかのアンテナショップとはひと味違う離島キッチンを紹介する。

神楽坂の一軒家を改装して造られたという同店は、どことなく離島を感じさせるような趣だ。

今回は通常の営業とは異なったためテーブルや椅子が用意されていないが、普段は1階と2階、各階20席ずつ席が設けられている。また、店舗の1階部分には今後テラス席も登場するとのこと(上記写真右側)。晴れた日には特等席になることだろう。

1階の様子

1階の様子

2階の様子

店内の雰囲気だけでも満足してしまいそうだが、提供される料理がこれまた絶品。同店で提供される料理には、島で採れた食材が用いられているのだが、海産物などはCASという技術を使って冷凍されたものが島から届けられている。CASとは食材を冷凍する技術。この技術を用いると細胞レベルから食材を冷凍することができるため、鮮度や食感、旨味などを保持することが可能なのだそう。そのため、東京にいながらも島で採れた新鮮な食材を楽しむことができるのだ。下記の写真は、通常の営業時も提供される『白イカの耳米粉揚げ』。こちらのイカにもCASの技術が用いられているのだが、冷凍されていたとはまったく思えないほどの味と食感だった。また、同店には約20種類の塩が用意されており、要望があれば希望の塩を使って調理をしてくれるそうなので、注文する際に相談してみるのも良いだろう。

『白イカの耳米粉揚げ』

ランチタイムには、定番の定食『本日の定食』(1,000円)や丼もの『本日のどんぶり』(1,000円)に加えて、『島の特別コース』(3,000円)も用意されている。『島の特別コース』は少し値段が上がってしまうが、月替わりで全国の島の特別メニューが提供されるとのこと。島ごとにそれぞれの味が出されるので、毎月通いたくなってしまいそうだ。また、同店のもう一つの魅力は各島の食材や伝統工芸品などが購入できる物販スペースが用意されていること。季節に合わせた商品が揃えられるので、こちらもチェックしてほしい。

店内には写真とともに島を紹介するパネルが飾られていたり、1階の天井には離島の名前が記されていたりと、いたる所で「離島」というものに触れることができる同店。これは、このアンテナショップを通して、海士町だけでなく、全国の離島を活性化させていきたいというスタッフの想いがたっぷりと詰まっているからだろう。島の魅力を伝えるのとともに、訪れた客には心のこもったおもてなしをしてくれる離島キッチン。一度訪れたら離島の魅力にどっぷりとはまってしまう。 

離島キッチン 神楽坂本店の詳細はこちら

写真とともに島の紹介が書かれたパネル

1階の天井

 ※写真で紹介しているメニューは通常扱われていないものもあり

 

 

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