納豆専門の食堂 納豆倶楽部が飯田橋にオープン

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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Originally posted February 21 2014

飯田橋駅から目白通りをしばらく進んだところの路地沿いにひっそりとオープンし、納豆ファンの間でじわじわと噂になっている納豆倶楽部。納豆がメインの食堂とは一体どんな店なのか、その全貌を知るべく店を訪れた。

店先に置かれた看板代わりのポップなオブジェが目印。納豆にこだわった店ということで、渋い外観を想像していたのだが、落ちついたカフェの様な雰囲気の店内で、テーブル席とカウンター席で構成されている。

今回注文したのは『納豆定食』(750円)。納豆が2種類と、ご飯、みそ汁と小鉢が3つ、お盆に乗って出てきた。どこまでもご飯が進んでしまいそうな顔ぶれだが、ランチタイムにはごはん1回おかわり無料というありがたいサービスもある。
食事と一緒に運ばれてくる2つの小壷には青ネギと白ネギが入っている。納豆好きとしてはこれだけで少し贅沢な気分になってしまうが、それ以外にもカラシ、しょうが、にんにく、わさびに柚子胡椒やオイスターソースなどなど、用意されている薬味の豊富さに興奮を覚える。

2種類の納豆は、店主のセレクトで日によって変動するようでこの日は大粒でしっかりとした歯ごたえの『東村山 保谷納豆』と小粒で柔らかい『岡田発酵工房 地塚納豆』。保谷納豆は、混ぜれば混ぜるほど増す芳醇な香りとクセの無い味で薬味との相性も抜群。大豆を噛み締める美味しさを味わえる。地塚納豆の方は、口に運ぶと、ふわふわした歯ごたえと共に口中に旨味と香りが広がる。粘りが強く、ネギをかければさらに香りが増してとにかく白米と良く合う。どちらも一般的に売られている納豆より味や香りに品があり、飽きがこない。なま卵をかける人もやはり多いとのことだが、ひとまずそのままで食べてみることをおすすめしたい。お米やみそ汁の味噌も週ごとに銘柄が変わり、シンプルながら満足感のある定食となっている。

納豆で一杯やるのが好きだという人のために夜の営業時間帯には日本酒、焼酎、ビール、ワインなどを用意。納豆にいろいろな具を乗せた『納豆アラカルト』も種類豊富で、酒のつまみに最高だ。

暖かい人柄の店主のこだわりと気づかいに満ちた店はオープンして2週間ほどが経つが、早くも常連になる飯田橋のサラリーマンや周辺住民もいるそうだ。飯田橋付近に立ち寄った際にはぜひ一度訪れてみてほしい。

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