台湾と日本の約40のコーヒーショップが集うイベント、台北にて開催

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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2017年7月29日(土)と30日(日)の2日間、台北の華山1914文創園區にて台湾と日本のコーヒーをテーマとしたイベント『Culture & Coffee Festival in Taipei』が開催される。同イベントは、同年4月に開催された台湾と日本のカルチャーイベント『Culture & Art Book Fair』の第2弾となるものだ。イベントロゴは、タイムアウト東京マガジンのローカルレジェンドコーナーにも登場した黒板アーティスト、チョークボーイが手がけた。

『Culture & Art Book Fair』では、ブックストアやイラストレーター、フォトグラファーなど、日本から40ブース120人以上、台湾から10ブース40人以上が出店し、行列の絶えない話題のイベントとなった。今回は、東京の中目黒にあるオニバスコーヒー(ONIBUS COFFEE)をはじめ、台北市からグッドマン ロースター(Goodman Roaster)、シンプル カッファ(Simple Kaffa)、フージンツリー カフェ(Fujin Tree Cafe)など、約40のコーヒーショップやロースターが会場に集結する。

充実したコーヒーイベントとなりそうだが、そもそも台湾ではどのようにコーヒーが親しまれているのだろうか。また、日本のコーヒーショップはどのような立ち位置にあるのだろうか。疑問に思い、同イベントを手がける1人でFUJIN TREE GROUP CEOの小路に話を聞いた。小路いわく、台湾では2、3年前からコーヒーの新しいムーブメントが起きており、質の高いコーヒーを求める層が増えてきているのだという。大きく変わったのは、コーヒーの飲み方。エスプレッソやラテ自体は以前から広まっていたものの、かつては大量に砂糖を入れ、甘くして飲むのが主流だったそうなのだ。しかし自分たちで豆を厳選、ローストするスタイルの店が増え、豆自体を楽しむ飲み方に移っていったという。

台湾からの訪日観光客が多いこともあり、日本のコーヒーショップは現地でも人気がある。コンビニエンスストアの雑誌コーナーには、日本のコーヒーショップやロースターを紹介する雑誌が毎月3冊以上は並んでいるというから驚きだ。台湾にもバリスタチャンピオンシップで優勝した店など、世界基準のコーヒーを楽しめる店はたくさんある。しかし、味や技術だけでなく、カップのデザイン、店内のレイアウト、音楽、接客など「コーヒーを飲む体験を提供する」という部分では、日本の店を参考にしているところも多いそうだ。

イベント期間中は、コーヒー豆やコーヒーに関する商品の提供をはじめ、トークイベントや、コーヒーをカジュアルな形でカッピングするパブリックカッピングなども開催される。『Culture & Coffee Festival in Taipei』では日本からの出店が多かったが、今回は台湾の店が日本に関係するショップの約2倍出店されるとのことなので、台湾のコーヒー文化に存分に浸ることもできるだろう。台北へは、飛行機で約4時間。コーヒー好きは、思い切って足を運んでみよう。

※画像提供:Culture & Coffee Festival in Taipei実行委員会

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