下北沢で人気のカレーショップYOUNGに行ってきた

テキスト:
Yasuhisa Shimbo
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神保町に次ぐカレーの街、下北沢で注目を集めているカレー専門店、YOUNG。下北沢駅からはそう遠くないが、中心地から外れた静かな住宅街の中にその店はある。

店主の梶原は、5年ほど前からcity boy curryという名でケータリングを中心にカレーを作ってきた。その味が評判を呼び、カレー専門店をオープンするにいたった。店の名は「YOUNG」としたが、梶原本人は仲間から「おじいちゃん」の愛称で親しまれているという。


梶原にカレーのこだわりについて尋ねると、特別なことはせず、シンプルに自分が食べたいと思うカレーを作っている。という答えが返ってきた。だが、工程を聞いていけば、やはり手間暇がかかっていることが分かる。ベースとなるフォンドボーはたっぷりの玉ねぎをはじめ、野菜をふんだんに使用し、3、4日かけてじっくり仕込んでいる。

人気メニューの『ビーフカレー』(1,200円)は、ブロックで煮込んだ牛肉を大きくカットしどんと乗せた豪快なビジュアル。フルーティーで甘めのルーは、誰からも愛されるようなほっとする味わい。付け合せにはトマトとうずらの卵のマリネが添えられており、濃いめのルーに程よい酸味のアクセントが心地よい。

『ビーフカレー』(1,200円)

 ほのかな苦みがクセになるドライカレーは、チキンカレーとの『二種盛り』(1,250円)がおすすめ。  

『二種盛り(ドライ&キチン)』(1,250円)


自家製の福神漬けは、さっぱりと優しい味わい。我々が慣れ親しんだカレーのアクセントとなるような真っ赤な福神漬とは異なり、口直しにちょうど良い。

小鉢は季節によって替わることもあるというが、定番は卯の花。カレーに卯の花とは不思議な組み合わせだが、これは店主が以前アルバイトをしていたカレー店を参考にしたという。

店のアートワークは、グラフィックデザイナーである店主の妻が手がけており、ショップカードやトイレの手拭きタオルに施されたユーモラスなイラストなど、細かなアイテムひとつひとつにもこだわりと愛情が感じられる。店内を彩る食器や絵画の多くも、親交のあるクリエイターによるものだ。カレーで腹を満たしたあとは、陶芸作家渡邉由紀のカップでコーヒーをゆったり楽しもう。

店内の花はYOUNGの隣に入居するForagerが担当

オープンから半年たったYOUNG。春からはテイクアウトも始まり、色々なシーンで利用できそうだ。下北沢でカレーを食べる選択肢にぜひ加えてほしい。

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