サンフランシスコ発のダンデライオン、蔵前に日本1号店をオープン

テキスト:
Shiori Kotaki
広告

専門店もここ最近でぐっと増え、日本でも、じわじわと人気を高めているBean to Barチョコレート。チョコレート好きにはなんとも嬉しい時代の流れだが、そんな中、さらにチョコレート好きを喜ばせるであろう店が2016年2月11日(木)、蔵前駅近くにオープンする。その名もDANDELION CHOCOLATE ファクトリー&ストア蔵前。チョコレートファクトリーやカフェも兼ね備えた同店は、ダンデライオン チョコレートの日本第1号店、そしてサンフランシスコ発祥の同ブランド海外初進出の店だ。ここでは、自分たちのことを「ショコラティエ」ではなく、「チョコレートメーカー」と呼ぶダンデライオン チョコレートの蔵前ショップを紹介する。

そもそもBean to Barチョコレートとは、カカオ豆の状態からチョコレートバーにするまでの工程を一社で一貫して手がけるチョコレートのこと。もちろん同店も、カカオ豆を保存する専用の部屋をはじめ、チョコレート作りに必要な機械を揃えており、店内のファクトリーで作ったチョコレートを提供している(現在は試験段階のためサンフランシスコで作ったチョコレートを提供。2016年春頃から蔵前ショップで作ったものを提供する)。

カカオ豆も店内で保存

カカオとケインシュガーのみで作り上げているBean to Barチョコレートや、店内で味わうことのできるホットショコラ、焼き菓子類も魅力なのだが、チョコレートファクトリーを兼ね備えている同店ならではの魅力は、やはりファクトリーツアーやチョコレートに関するワークショップを店内で体験できることだ。

画像はワークショップのイメージ

Bean to Barを学ぶことのできるワークショップ『チョコレートクラス』は、豆の選別についてを学ぶクラスや、チョコレートバーを作るまでの体験ができるものなど、様々な内容で展開される予定。筆者が体験したものは、チョコレートの原料となるものを試食し、その後、形となっているチョコレートをテイスティングして、どの原料が入っているか、カカオ何パーセントのチョコレートかなどを考えるクラスだった。チョコレートは好きでも、原料を食べるという経験はなかったので、とても新鮮な体験。ただ美味しく食べるというだけでなく、チョコレートを根本的な部分から、そして新たな視点から考えることができるので、かなり奥深い時間を過ごすことができた。なお、このような内容のクラスも開催されていく予定とのことだが、内容が変更になる可能性もあるので参加する際は注意してほしい。

そして、ファクトリーの中に入るということも普段はなかなか経験することのできない貴重な体験。カカオ豆を選別するところから、焙煎作業、カカオ豆を細かく砕いて外皮を取り払う作業、カカオニブ(細かく砕いて外皮をとったカカオ豆)とオーガニックのキビ砂糖をあわせて挽いていくメランジング、そしてテンパリングと、カカオ豆からチョコレートができるまでのほとんどの作業を間近で見学することができるので、大人であってもチョコレートの世界に引き込まれてしまうことだろう。

最後は、2階のカフェエリアで同店のチョコレートをゆっくり味わって帰るのがおすすめだ。「飲むチョコレート」と言われる濃厚な『ヨーロピアンホットチョコレート』やアメリカンクラシックのホットチョコレートをダンデライオン風にした『ハウスホットチョコレート』などの自慢のチョコレートを使用したドリンクをはじめ、シングルオリジンチョコレートを使用した3種のブラウニー『ブラウニーバイトフライト』やグラハムクラッカー、マシュマロ、チョコレートガナッシュの『パプアニューギニア・スモア』などの魅力あるれるメニューが揃う。テイクアウトも可。

かつては江戸の城下町として栄え、味自慢の料理屋が建ち並んだ東京のイーストエリア。ダンデライオンは、今も老舗が多く残り職人文化の根付く蔵前に、新たにサンフランシスコの風を吹き込むことになるのだが、実際に現地に足を運んでカカオ豆を選ぶ強いこだわり、そして良いチョコレートを作るためには決して妥協をしない真摯な気持ち、愛情は、この地に古くから残る老舗や職人に決して負けないものであり、この蔵前がとても良く似合うとさえ感じさせる。チョコレート好きであれば、絶対に一度は訪れるべき店。ぜひ足を運び、ダンデライオンのBean to Barチョコレートを体験してみてほしい。なお、ファクトリーツアーとワークショップ『チョコレートクラス』は、いずれも申し込み制で3月より開催予定。

DANDELION CHOCOLATE ファクトリー&ストア蔵前の詳しい情報はこちら

最新ニュース

    広告