でんぱ組.inc、渡辺美里らも登壇。「横浜音祭り」記者発表会

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Time Out Tokyo Editors
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2013年に誕生した、3年に1度横浜の街を舞台として開催される音楽フェスティバル『横浜音祭り』。3年前も多様なジャンルの音楽で多くの人々を魅了したことから、今年の開催を今から楽しみにしている人も多いだろう。そして先日、2016年9月22日(木)から11月27日(日)にかけて開催される同イベントに先駆け、横浜アーツフェスティバル実行委員会委員長や横浜市長、期間中にパフォーマンスを披露するでんぱ組.inc、渡辺美里、別所哲也、ヴァイオリニストの川畠成道らも登壇した記者発表会が開催された。

記者発表会は、ヨコオト・ファンファーレ隊による『横浜音祭りファンファーレ』で幕開け。『横浜音祭りファンファーレ』は、『横浜音祭り2013』が開催された際に横浜が吹奏楽の発祥の地であることからベルギーの作曲家、ヤン・ヴァンデルローストが作曲した曲。期間中も、ヨコオト・ファンファーレ隊は『横浜音祭りファンファーレ』をはじめとした様々な楽曲でイベントを盛り上げてくれることだろう。

続いて、横浜アーツフェスティバル実行委員長である澄川喜一と、横浜市長であり横浜アーツフェスティバル実行委員会名誉委員長でもある林文子の挨拶。「この横浜に育まれているあらゆる資源をいかして、横浜だからこそ実現できる素晴らしい文化芸術の祭典にしたい」と、林が力強く語っていたのが印象的だった。

澄川喜一

林文子

期間中に開催されるプログラムは、現段階で決定しているもので279のプログラム。会場では、世界を舞台に活躍する指揮者、西本智実とイルミナートフィルハーモニーオーケストラが壮大なサウンドをオープニングコンサートの前夜に繰り広げる『西本智実指揮イルミナートフィルハーモニーオーケストラ』や、玉置浩二がフルオーケストラと共演するオープニングコンサート『玉置浩二プレミアム・シンフォニック・コンサート』、渡辺美里と東京フィルハーモニー交響楽団による『billboard classics 渡辺美里プレミアム・シンフォニック・コンサート』などといった主なプログラムが『横浜音祭り2016』のディレクターである新井鷗子によって紹介された。さらに、『横浜音祭り2016』のフィナーレを飾るのは、指揮者パーヴォ・ヤルヴィとヴァイオリニストの樫本大進、ドイツのカンマーフィルハーモニー管弦楽団によるコンサート。最初から最後まで注目のコンサートが展開される。

最後には、イベント期間中にパフォーマンスを披露するでんぱ組.inc、渡辺美里、別所哲也、川畠成道らが登壇。「いつもお祭りのようなライブをやっているので、私たちにしかできない伝え方で音祭りを盛り上げていきたい」(でんぱ組.inc)、「実際の物理的な視覚ではなくて、心の目を通してその瞬間ステージで何が起こっているのかということを聴衆の皆さんに想像していただけたら非常に嬉しい」(川畠成道)、「生の音の豊かさを身体で心で感じていただけるコンサートにしたいと思っています」(渡辺美里)、「横浜は非常にシネマチックな場所だと思っています。横浜の物語みたいなものがこの音祭りでも刻まれていったらいいなと思っています」(別所哲也)と、『横浜音祭り2016』への意気込みや想いをそれぞれに語った。

でんぱ組.inc

ジャンルや世代、ジェンダー、国籍、文化、障害の有無にかかわらず、すべての人が楽しめるフェスティバルにしたいという想いのもと、「スーパーユニバーサル」というコンセプトを設け開催される『横浜音祭り2016』。先ほど紹介したプログラム以外にも、川畠も出演し、視覚障害者と「晴眼者」の合同メンバーが照明を完全に消した真っ暗なホールで全員がまったく楽譜を見ずに演奏を行う『ミュージック・イン・ザ・ダーク~障がいとアーツ in 横浜』といった普段とは違った空間でのコンサートも行われる。また、横浜市内18区の文化施設でショートフィルムの上映と日本を代表するピアニスト清水和音らによる演奏を通じて映画と音楽の魅力を伝える『横浜18区ショートフィルム&コンサート(仮称)』は、音楽好きはもちろん映画好きも必見のプログラムだ。イベント期間中の週末は、JR桜木町駅前広場や山下公園などでプロ、アマを問わない様々なアーティストによるミニコンサートも開催されるので、ぜひこの機会に音が溢れる横浜に足を運んでみてほしい。

横浜音祭り2016の詳しい情報はこちら

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