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東京のLGBTカルチャー

東京、LGBTフレンドリースポット
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東京、LGBTフレンドリースポット

海外では、ロサンゼルスのウェストハリウッドや、パリのマレ地区などがLGBTエリアとして知られており、セクシュアリティを問わず、トレンド発信地としても人気だが、日本ではLGBT界隈の店は一般的にはまだあまり知られていない。ここでは東京のLGBTフレンドリーなスポットをピックアップする。

世界最大のゲイコンテスト、日本大会のエントリー募集開始
ニュース

世界最大のゲイコンテスト、日本大会のエントリー募集開始

世界最大のゲイコンテスト『ミスター・ゲイ・ワールド』の日本大会『ミスター・ゲイ・ジャパン』が、昨年に続き、今年も開催される。このほど、選考に向けた出場者の募集が始まった。10月の1次審査の後、個別面接などをへて、11月にファイナリストが発表。そこから日本代表が選ばれる。 日本大会は、性的少数者(LGBT)の理解や認知を促そうと、昨年に初めて開催された。  前回の日本代表選考会の様子 タレントや女優、LGBTコミュニティ関係者らが審査員になり、リーダーシップやチャレンジ精神、知的さ、異なる考え方に対する寛容性など幅広い観点で、5人のファイナリストから日本代表を選考。初代代表には、学校教師のSHOGOを選出した。  前回の世界大会に出場したSHOGO 『ミスター・ゲイ・ワールド 2019』は同年4月から5月にかけ、香港で開催される。 応募は、日本在住の18歳以上が可能。日本語と、日常会話レベルの英語のスキルなどが求められる。希望者は、mrgayjapan@gmail.com宛てに、名前や生年月日のほか、どんな活動に取り組みたいかなどを記入し、上半身の写真と合わせてメールを送る。締め切りは10月1日(月)。詳細は公式ウェブサイトをチェックしてほしい。 関連記事『「MR GAY WORLD」の日本大会が初開催。日本代表に選ばれたのは...』

東京、レインボーグルメを楽しめる店
レストラン

東京、レインボーグルメを楽しめる店

インスタ映えを狙ったフードやスイーツは年々増えている。2017年にタイムアウト東京編集部では、フォトジェニックな夏スイーツを特集したのだが、今回は「虹色」に絞ったフードやドリンクを紹介したい。

2010年代に公開されたLGBT映画5選
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2010年代に公開されたLGBT映画5選

2010年代、世界と日本で話題になった経験と回想をめぐる5編のLGBT映像叙事詩。私たちは過去に縛られては生きていけないが、過去を何度も回想し救済してあげること。過去は完全に終了してしまったことではなく、未来と同様に現在にも含まれていて、何度も物語し直す必要がある。そのことではじめて「いま」を生きることができる。現代性に溢れた5編のLGBT映画を見つめることで、私たち自身の物語を語り直すことができるはず。それが未来の生きやすい社会へのバトンとなるはずである。

生きた本棚が作るゲイコミュニティ
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生きた本棚が作るゲイコミュニティ

言わずと知れたゲイタウン新宿二丁目。その深奥にある、とりわけディープな一角「新千鳥街」の中でブックカフェ「オカマルト」は営業している。店主の小倉東(おぐら とう)は、ドラァグクイーン「マーガレット」の名でも知られる、日本のアンダーグラウンドなゲイシーンにおける最重要人物の1人だ。かねてより雑誌編集や文筆業でも豊富な知識と鋭い洞察力を披露してきた彼が、2016年末にオープンさせた店とあって注目が集まっている。同店の本棚に並ぶのは、通常のブックカフェとは異なり、ポルノ雑誌からアカデミックな研究書まで、ゲイやクィアカルチャー、同性愛などにまつわるものばかり。二丁目というコミュニティ内でゲイ資料をアーカイブしていく意義とは何なのか。平日昼間のオカマルトで話を聞いた。

レストラン&カフェ

ココロカフェ
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ココロカフェ

ゲイタウン新宿2丁目の真ん中に位置する洒落たカフェ&レストランのココロカフェ (CoCoLo cafe)。周りの目を気にすることなく男性同士、女性同士でテーブルを挟んで仲良くプレゼントの交換ができるほど、居心地がいい。スタッフの中にLGBT当事者がいることもその一因だ。紅茶をはじめ、ハーブからフルーツティーまで18種類のお茶や、ベトナムコーヒーが人気。シーザーサラダは、酸味の無い濃い味で美味しく迫る。隔週でメニューの内容が変わる定番の定食プレート『ココロプレート』は、オープンした2001年から親しまれている。調理スタッフの中の4人がパティシエで、彼らの手作りによるフルーツロールケーキは、1ヶ月毎に変わる旬のフルーツを生クリームに混ぜ込んだ贅沢なデザート。入り口を入ってすぐのカウンターには、LGBT系イベントのフライヤーが多数置かれているので、シーンの情報収集に役立つ。アートギャラリーとして、店内の壁にLGBTをはじめとした様々なテーマのアート作品も展示されている。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』『東京、LGBTフレンドリースポット10選』

gossip
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gossip

gossipとは、ゲイカルチャー、アートなセクシャリティ、そして「多様性」をキーワードに、独自のフィルターを通して選んだ書籍と音楽を取り揃える食事空間。アルコールは明るい昼から、香り高いコーヒーは夜遅くまで提供している。本棚には、「ゲイカルチャー・セクシャリティ・多様性」をキーワードに、アートや写真集などのヴィジュアル本、文芸書、ノンフィクション、洋書、洋雑誌、コミック、サブカルチャー、新旧大小の文庫本などが並ぶ。また、アナログ盤、CD、DVD等のオーディオヴィジュアルも扱っている。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選  

ALAMAS CAFE
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ALAMAS CAFE

ALAMAS(アラマス)の意味は、タイ語でダイヤモンド。ゲイストリート新宿二丁目の仲通り沿いに位置するバリリゾート風オープンカフェ。アルコールやソフトドリンクの他に、毎月、旬の素材を使ったフードもある。特に人気のマイルドなアラマスカレーとピリ辛のグリーンカレーは、しっかり食べれるほどボリュームある定番フード。コーヒーを含め、テイクアウトも可能だ。メインストリートに面した店先に設けられたDJブースDIAMOND STUDIOでは、毎日様々なDJやアーティストによるプレイや、ドラァグクィーンによる愉快なトークも炸裂。生ライブが楽しめるライブサテライトスタジオもあり、その模様を不定期にUstreamでも配信している。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選   新宿でしかできない101のこと    

ソーシャルラウンジAJITO
レストラン

ソーシャルラウンジAJITO

原宿、竹下口交差点そばにあるカフェバー。SNSを中心に、ラウンジに集まった人たちで自由に交流することを目的としたスペース。LGBT交流会やゲーム交流会、社会起業家向け交流会など毎日コンセプトを持ったイベントを開催している。

ナイトライフ

ニューサザエ
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ニューサザエ

1966年から新宿2丁目で営業する老舗ディスコ。エントランス1,000円(ワンドリンク込み)を支払うスタイル。1960〜1980年代のソウルやディスコミュージックを中心とした選曲で、週末ともなればフロアは熱気で溢れる。客層はゲイにノンケ、女装子などオールミックス。いつ訪れても往年の名曲がかかるニューサザエは、どんな客でも受け入れる懐の広さが何よりの魅力。また、名マスターの紫苑とのおしゃべりを楽しみに訪れる古くからの客も多い。都築響一の言葉を借りれば、「2丁目の有形文化財」と言うべき名店だ。

Bar 星男
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Bar 星男

新宿2丁目の喧噪から少し離れたあたりにある、MIXバー兼ギャラリー。日本を代表する鬼才、宇野亜喜良によるキャラクターイラストが目印。落ち着いた雰囲気で、性別や性的嗜好にかかわらず2丁目初心者でも入りやすい。月替わりでアート作品の展示も行われるので、アート好きなら訪れる価値あり。曜日によってスタッフが変わるほか、アーティストにしてドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤が登場する『ヴィヴィアン佐藤ナイト』も定期的に開催している。また、ランチタイムに開いている数少ない店であり、カレー屋『Spice Hut』が絶品スパイスカレーを提供している。シェフ小林が作る、旬の食材とスパイスを組み合わせたカレーにファンは多い。二日酔いの後でも食べやすいように、と界隈の住人への心配りも人気の理由だろう。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』

タックスノット
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タックスノット

小さなカクテルバー。店内の壁には地元のゲイアーティストによる作品が月替わりで展示される。マスターのTacは地元ゲイコミュニティのリーダー。また、自身もアーティストでもあり、彼の作品である宝石をちりばめた陰毛用ボックスは90年代に物議を醸した。英語は通じるが、日本語で会話を始めるのがベター。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選    

SUZU BAR
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SUZU BAR

杉山文野が経営する、ゴールデン街に2014年オープンしたオーセンティックバー。50年代の民芸品をテーマに、独創的な世界観を繰り広げる優しい灯りのステンドグラスとともに、フレッシュな果物を使用したカクテルなど、凝ったドリンクが楽しめる隠れ家的なスポット。なかでも、同店の看板メニュー『すずやカツサンド』は特に好評だ。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選    

東京レインボープライド2018

世界で次々と合法化される同性婚、アジアの国々は?
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世界で次々と合法化される同性婚、アジアの国々は?

欧米では近年、同性婚を認める国・地域が次々に誕生している。2017年だけでも、フィンランドとマルタ、ドイツ、オーストラリアの4カ国で新たに認められた。 一方、アジアに目を向けると、法律で同性婚を認めている国はいまだ皆無。アジアの特徴としては、もともとは性のあり方に対して寛容だったのに、植民地時代に、同性愛を蔑視(べっし)する西洋の文化・慣習が取り込まれたことによって規制が始まったというケースが多い。LGBTを取り巻く現状を、タイとインド、中国、台湾、ベトナムの4つの国・地域で見てみよう。 2018年の『東京レインボープライド』の詳しい情報はこちら

二丁目の人はレインボー・プライドをどう思う?聞いてみた
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二丁目の人はレインボー・プライドをどう思う?聞いてみた

性の多様性や、性的マイノリティ(LGBT)の人々への理解を深めるイベント『東京レインボープライド』が4月28日(土)〜5月6日(日)に行われる。毎年、LGBT当事者からノンケ(異性愛者)、親子連れなど幅広い人々が参加し、すっかり恒例のイベントとなった。昨年には参加者が10万人を突破し、規模は年々拡大、企業の参加も増えてきた。LGBTの聖地・新宿二丁目の人々は、どんな思いでこのイベントを見つめているのだろう。夜の二丁目で聞いた。 『東京レインボープライド』の詳しい情報はこちら

東京レインボープライド2018で会った、レインボーファッションな人々
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東京レインボープライド2018で会った、レインボーファッションな人々

日本最大級のLGBTの祭典『東京レインボープライド2018』が、4月末から9日間にわたって開催された。筆者は、パレードが行われた最終日の5月6日(日)に会場を訪れ、レインボーファッションに身を包む各国の参加者を追いかけた。    ジェリカ・ミズラヒ(ゲイ) アメリカ出身のジェリカは、4年前に『東京レインボープライド』に初参加した。アメリカに住んでいた時は、すでに大きくなっていたアメリカのパレードで権利を訴えることには興味が湧かず参加していなかったが、日本で参加し始めたのは、ゲイである自分が権利を主張するシンボルになりたかったからだそう。今年は、スポンサーのソニー・インタラクティブエンタテインメントの一員として参加。 ファッションポイント:レインボーカラーのプレステのリモコン  Dayway Chief(ゲイ)  台湾では「同性愛者のゴッドファーザー」と称されているチーフ。1986年に台湾で初めてカミングアウトをした人物で、当時から30年以上もの間、同性結婚を法的に認められてもらうため行政や司法機関などと争ってきた。今回のパレードには、台湾のLGBTQ人権擁護団体(TAPCPR)の一員として参加。日本のパレードに初参加した感想は、日本語が話せないことで、訴えができるか不安だったが楽しめた。列にきちんと並んでいることや、裸がNGというルール、服装が地味なことに少し驚いたそうだ。 ファッションポイント:レインボーのフラッグ カズ(左)とクリス(ゲイ) パレード初参加のカズと、仕事でアメリカに行くことも多くニューヨークのパレードなどに参加したことのあるクリスの2人組。2人は、国内最大のゲイアプリ9monstersとゲイ雑誌『Badi』、新宿二丁目にあるクラブAiSOTOPE LOUNGEによる合同フロートに参加。団体のドレスコードが和と赤だったということで、今回の衣装をセレクトしたそう。来年も休みがとれたら参加したいと、パレードを楽しんでいた。 ファッションポイント:バラ柄の鯉口シャツ かよ(女装) 女装家のかよは、パレードに初参加。多くの人が昼間から自由な服装に身を包んでいたことや、会場の賑わいに驚いたそうだ。 ファッションポイント:透けるレインボー     ちか(バイセクシャル) レインボーの羽が輝く、バイセクシャルのちか。今回は友人と一緒に初参加し、参道からパレードを見ていた。ニューヨーク出身のちかは東京のパレードの印象を、とてもコンサバティブと一言。 ファッションポイント:バイセクシャルカラーを取り入れたラベンダー色リップ 関連記事『東京、レインボーグルメを楽しめる店』

Photo of the Day - 東京レインボープライド 2018
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Photo of the Day - 東京レインボープライド 2018

性の多様性や、性的マイノリティ(LGBT)の人々への理解を促すイベント『東京レインボープライド』が4月28日〜5月6日に開催された。6日は、イベントのフィナーレを飾る『東京レインボーパレード』が行われ、約7000人の人々が思い思いの衣装やフェイスペインティングなどで渋谷・原宿の約2.5キロを闊歩(かっぽ)した。その様子を写真で紹介しよう。参加できなかった人は、パレードの賑わいと熱気を目で感じてほしい。                          

インタビュー・アーカイブス

生きた本棚が作るゲイコミュニティ
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生きた本棚が作るゲイコミュニティ

言わずと知れたゲイタウン新宿二丁目。その深奥にある、とりわけディープな一角「新千鳥街」の中でブックカフェ「オカマルト」は営業している。店主の小倉東(おぐら とう)は、ドラァグクイーン「マーガレット」の名でも知られる、日本のアンダーグラウンドなゲイシーンにおける最重要人物の1人だ。かねてより雑誌編集や文筆業でも豊富な知識と鋭い洞察力を披露してきた彼が、2016年末にオープンさせた店とあって注目が集まっている。同店の本棚に並ぶのは、通常のブックカフェとは異なり、ポルノ雑誌からアカデミックな研究書まで、ゲイやクィアカルチャー、同性愛などにまつわるものばかり。二丁目というコミュニティ内でゲイ資料をアーカイブしていく意義とは何なのか。平日昼間のオカマルトで話を聞いた。

インタビュー:東ちづる
Things to do

インタビュー:東ちづる

女優として活躍する傍(かたわ)ら、誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指す非営利団体、Get in touchの代表としても活動する東ちづる。彼女が今、Get in touchで取り組んでいるのが、2017年12月10日(日)に品川プリンスホテル クラブeXで開催される『月夜のからくりハウス』だ。「見世物小屋」を連想させるものだろうか。当日は様々な特性を持ったアーティストが全国から集い、サーカスのようなファンタジックな空間でパフォーマンスを繰り広げるという。今回のインタビューで「見世物小屋を再現したかったというわけじゃない」という驚きの言葉も飛び出したが、その真意とはいったい何なのか。彼女の言葉に耳を傾けてほしい。

インタビュー:SECRET GUYZ
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インタビュー:SECRET GUYZ

2016年11月30日に6枚目のシングルを発売し、12月1日には初のワンマンライブを渋谷で成功させたFtM(Female to Male)アイドルグループ「SECRET GUYZ(シークレットガイズ)」。2017年4~5月には日本ツアーの開催も決定した。メンバーは、吉原シュート、諭吉、池田タイキの3人。今回は、そんな精力的な活動を展開中の3人に、LGBTを広く知ってもらうための活動について、ららぽーと豊洲にて行われたリリースイベントの合間に話を聞いた。 ―LGBTひいてはFtMトランスジェンダーの認知度を上げるための活動として、日本の「アイドル」という職業を選んだ理由は何ですか。 諭吉:歌って踊るエンターテインメントで観客を沸かせる「(日本の)アイドル」の、「目に見えること」の分かりやすさが重要だと思っているからです。 タイキ:たとえば、「オネエ」と呼ばれる方たちは、タレントとしてテレビ番組へ出演したり、日本ではすでにかなりの認知度があって、発信する手法を持っています。ですが、FtMという存在はまだその段階に至っていない。エンターテインメントの面白さでまず存在を知ってもらって、後からFtMである僕たちを認知してもらうというか。人々の笑顔を作る仕事である「アイドル」を選んだ理由はそういったことですかね。 ―エンターテインメントの楽しさや面白さを全面に出すことで、LGBTについて知ってもらうための入り口になれば、という意識なんですね。 諭吉:そうですね、深刻になってしまうのは避けたいんです。「(FtMを)どういう風に扱っていいか分からない」となってしまうのは本末転倒なので。日本のメディアではまだ前例が少ない、要するに「得体の知れない存在」だから、僕たちが先頭を切っていこうとしているわけです。そういうスタート時点で重たい印象を与えたくないんです。そのための「アイドル」なんじゃないでしょうか。 シュート:「アイドル」は日本では本当に浸透している文化なので、誰にでもウケやすい存在です。そのジャンルにSECRET GUYZが入るということは、すでに開かれた入り口に僕たちがいるということ。だから皆も入って来やすいんじゃないかと思っています。 吉原シュート 諭吉:「FtMである僕たちにもできるんだぞ」っていうのを見せられたら、という想いで活動しています。 タイキ:今日のようなリリースイベントのように、ショッピングモールでライブをすることがあるんですが、いつも小さなお子さんたちがノリノリで踊ってくれるんですよ。きっと僕たちのセクシュアリティなんて関係なくて、FtMだから応援してくれてるわけじゃない。それはすごく嬉しいことです。なので、最近は「自分たちがトランスジェンダーであること」をあえて前面に出すということは、あまりしていません。エンターテインメントに徹することが入り口としての役目でもあるのかなあと。 ―以前『スポニチ アネックス』のインタビューに答えていらっしゃるのを拝読したのですが、「当事者ファンが少ないこと」について言及されているのが印象的でした。その点について、もう少し掘り下げてみたいのですが、単純に寂しさみたいな想いはおありですか。 シュート:そうですね、寂しさを感じないといったら嘘になりますが、たとえば、某国民的アイドルグループだって、日本では知らない人がいないと言っても過言ではないですが、皆が皆、彼女たちの

インタビュー:スカーレット
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インタビュー:スカーレット

スカーレットのその見事なポートレート写真は『Facebook』のタイムラインにランダムに流れてくるニュースフィードのなかで飛び抜けて目を奪うものだった。あらゆる悪役キャラに対する敬意の表現は、ほかのドラアグクイーンたちとは比にならないほどの仕上がりであり、現在スカーレットはメイクレッスンを一般に教えている。特に、舞台照明の光源を意識した絵画的なアプローチは、ベリーダンサーやポールダンサー、バーレスクの世界などで大評判だ。 ースカーレットになった経緯を教えてください。 スカーレット:私のメイクは、もとはと言えばいじめっ子に対する嫌がらせ。新潟で中学に通っていたころ、自分は派手なものとビジュアル系ロックバンドが大好きな転校生で、同級生たちは「変なオカマがやって来た」って私をいじめました。そこで泣き寝入りすれば可愛かったのだけれど、私は可愛くないので。そのいじめっ子たちをもっと挑発してやろうと思ってメイクをして学校に行くようになりました。大学は京都の京都造形大学に入って、それと同時に『Diamonds are Forever』という日本で一番古いドラァグクイーンのパーティーの常連パフォーマーとして誘われ、クイーンとして活動するようになります。自分のセクシュアリティがどうであれ、私がドラァグクイーンになるのはとても自然な流れでした。 ーメイクアップ講座を開講されたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。 スカーレット:2012年に東京に引っ越してきてからバーレスクダンサーの友達ができて、ある日その子にダブルライン(ドラァグクイーンがする特有のアイメイク)を軽い気持ちで教えたことがありました。彼女がそのメイクでパフォーマンスをしたところ、とても評判が良くて、その後すぐにほかのダンサーたちにもメイクを教えてほしいと頼まれ、その結果レッスンを開講することになりました。 ースカーレットさんのメイクアップ講座はどのようなものでしょうか。 スカーレット:ステージメイクは濃くする、という基本的なルールはみんな分かっていると思うけれど、いかに効果的に仕上げるかという方法を教えるプロは、これまでいませんでした。ドラァグクイーン含め、ほとんどのパフォーマーは楽屋で先輩たちのメイクを見よう見まねで覚えていくもの。私はメイクのプロではないですが、美大を卒業していることや小さなころから絵画教室に通っていたこともあって、人よりも美術の知識が豊富だったのだと思います。だから私のレッスンは、自分の顔をキャンバスにした絵画ワークショップだと思ってもらえれば結構です。誰ひとり同じ顔の人はいないのだから、ビューティーメイクの本に載っているようなハウツーをそのまま真似して効果的なメイクはできないでしょう。それぞれの顔に合ったアプローチをお教えしています。それぞれのメイクの基本的な役割や機能が分かるから、私の生徒さんたちは、ステージでも普段のメイクでも自立できるようになるのです。 ー現在もステージでパフォーマンスをされていらっしゃいますか。 スカーレット:最近はハロウィンの時期くらいしかステージには立っていませんね。一年で一番、誇張した表現に需要が集まる時期ですから。でもステージに立つことになったら、常に誰にもできないショーをしようと心がけています。誰とも競わないし比べない。ただ自分を構成しているすべての要素を利用して表現する。それがエンターテイナーとして不可欠なマナーだと考えています。 ー衣装もご自分で