フィリップ・ガレル特集上映

映画
救いの接吻
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救いの接吻
ガレル
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ギターはもう聞こえない

タイムアウトレビュー

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東京都写真美術館ホールにて、フランスの名匠、フィリップ・ガレルの代表作『救いの接吻』と、『ギターはもう聞こえない』が日本で初公開される。

『救いの接吻』には、フィリップ・ガレル本人と、当時のパートナーであるブリジット・シィ、俳優でフィリップの息子でもあるルイ・ガレルなどが出演。映画監督のマチューと女優の妻が織りなす物語は、多くの私小説的な作品を撮影してきたガレルならではの、私生活と創作をめぐる果てなき問いに満ちている。物語では、映画監督と女優であり、夫婦であり、また息子の父と母でもあるふたりの対話が、愛の可能性を追って永遠に続いていく様が描き出されている。崩壊の危機にある家族の物語を、監督を含めた実際の家族で演じる至高の家族映画だ。

もう一つの『ギターはもう聞こえない』は、海辺の町で共に暮らす2組のカップルが織りなす美しくも残酷な愛の物語。ガレルの元恋人、ニコの急逝直後に製作された極めて私的なラブストーリーで、フィリップ自身が体験した恋人との記憶と死の衝撃が、スクリーンにも映し出されている。俳優たちの演技や台詞も洗練されており、1991年にはヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞も受賞した。

ガレルの作品群の中でも頂点を成すと言える傑作2つを満喫できる、貴重な機会だ。

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イベントのウェブサイト https://topmuseum.jp/contents/schedule/index.html
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