Photo by Jonathan Forage on Unsplash
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最大5,000円の補助も、地方独自の旅行キャンペーン

「もっとTokyo」だけじゃない、都民も利用できる割引を紹介

テキスト:
Time Out editors
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政府主導の「Go To トラベルキャンペーン」(以下、「Go To トラベル」)と、もはやプラチナチケットともいえる東京都独自の旅行助成制度「もっと楽しもう!TokyoTokyo」(以下、「もっとTokyo」)に注目が集まっているが、さらにリーズナブルに旅する方法はまだある。コロナ禍で落ち込んでしまった地域の観光業を再活性化すべく、今、全国のさまざまな各自治体が観光キャンペーンや旅行支援策を実施しているのだ。

旅行費用補助や宿泊クーポン券、プレミアム付き商品券、割引券など、補助の種類や申込方法は各自治体によって異なる。全てを把握するのは難しいかもしれない、「Go To トラベル」と併用可能なものも多く、これほど割安感をもって旅ができるタイミングはなかなかないだろう。「もっとTokyo」は今後、発売を控えている事業者もあり激戦は必至で、今後予約が取れないならば、感染拡大に配慮しつつ、東京の外に飛び出すという選択肢もあるだろう。

「もっとTokyo」のような移住者限定のキャンペーンも多いが、全国に門戸を開いている企画も少なくない。今回は都民が利用でき、今からでも間に合う主なプランを紹介していく。数が多過ぎて全ては紹介しきれないが、ぜひ参考にしてほしい。

秋田県湯沢市

筆者が個人的にも利用したいと思っているのは、秋田県湯沢市のStay.ゆざわ(ステイドッとゆざわ)」湯沢に泊まろうキャンペーンだ。対象宿泊施設に宿泊すると一人1泊当たり最大5,000円が助成される。連泊の場合は1泊目のみ適用で、2021228日(日)まで。事前申込不要で、精算時に申請書に記入するだけという気軽さもいい。「Go To トラベル」との併用もできる。

予約の際は、まず宿泊施設にキャンペーンを使えるかどうかを確認するのが賢明だ。また、OTA(オンライン旅行会社)などで予約をした場合は、オンライン支払ではなく、現地支払いを選択しよう。 

長野県(軽井沢、野沢温泉)

長野県北佐久郡軽井沢町では、軽井沢観光協会か軽井沢旅館組合に登録されている宿泊施設で利用できる「軽井沢宿泊プレミアムクーポン」を発行している。電話や宿泊施設のウェブサイトで対象プランを予約すると、宿泊費に利用できる一人3,000円分のクーポンと、飲食やアクティビティなどで利用できる1,000円分の観光クーポンがもらえる。2021年131日(日)まで。

同じく長野県の野沢温泉では、「交通費サポートキャンペーン」も実施中。最大5,000円(高速道路使用料の片道補助)のキャッシュバックが受けられる。

さいたま市

さいたま市は「(さいたま市宿泊促進キャンペーン(さいたま割」を発表。対象プランの予約で11泊につき最大3,000円が割引になり、「Go To トラベル」との併用も可能だ。2021年1月14日(木)の宿泊分まで。

兵庫県伊丹市

兵庫県伊丹市は、日本遺産認定記念「Go To 伊丹キャンペーン」を実施中だ。「Go To トラベル」に加え、宿泊の旅行商品に要する代金の一部(国と同率の35%以内。一人1泊当たり1万4,000円)を伊丹市が負担し、合計で一人1泊当たりの旅行代金の最大70%オフで宿泊できるというわけだ。2021年131日(日)まで。

大分県別府市

別府市は、2021年331日(水)宿泊分まで「湯ごもりエール泊 別府鬼割プラン」を開催中。同市が助成を行い、企画に賛同した市内のホテルや旅館が1泊朝食付きの割引プラン(素泊まりなら2,500円、朝食付きは3,500円、5,500円、6,000円から)を用意した。「Go Toトラベル」などほかの割引との併用はできず、宿泊施設に直接電話で問い合わせなくてはならないが、それでも十分予約する価値のあるプランだろう。

鹿児島県鹿児島市

鹿児島市では「まってるし鹿児島市宿泊満喫クーポン」を利用してみてはどうだろうか。鹿児島県外の居住者を対象に、市内の宿泊施設で使える6,000円分のクーポンを2,000円で販売している。

そのほかチェックしておきたい事項

予約に際しては、OTAや旅行会社と協働している地方自治体も多いので、割引コードやクーポンを入手した上で、旅行プランやホテルを予約する方法もある。じゃらん楽天トラベルはともに地方自治体の特設サイトを用意しているし、JTBYahoo!トラベルも割引コードを発行している。

例えば、「Go To トラベル」との併用も可能な「Go To 信州!宿泊割 ~信州は平日がお得~」は、1130日(月)までの日曜〜木曜の宿泊限定で、1旅行当たり2泊まで、一人1泊当たり1,000円(宿泊旅行代金が5,000円以上8,000円未満の場合)、もしくは2,000円(宿泊旅行代金が8,000円以上2万円以下の場合)が割り引かれる。このキャンペーンは、OTAや長野県内に本支店のある旅行会社から申し込む(OTAや旅行会社で取り扱いがない一部の宿泊施設は宿泊施設で直接割引)。

なお、ほぼ全ての事業者や地方自治体に言えることだが、これらのキャンペーンは予約や販売数が予算の上限に達した時点で終了となる。OTAなどでクーポンを取得しても予約が確定するまでは、そのクーポンは効力を発揮しないことに注意しておきたい。

自分の運次第で割引のチャンスがある千葉や和歌山

そのほか、抽選で割引優待券がもらえるというパターンも。「ディスカバー千葉」、最大2万円分(一人1泊当たり5,000円が上限)がもらえる。世界遺産の熊野古道や熊野本宮大社を有する和歌山県田辺市の「たな旅キャンペーン」は、抽選で2000人に2万円分の宿泊券が当たる。いずれもまだエントリーは受付ており、応募は無料。応募にも時間はかからないので、運試しに応募してみてはどうだろう。

冬の観光を盛り上げるため、今後も続々と登場する?

今後も旅心をかきたてるような、わくわくするキャンペーンが控えている。例えば、函館市は冬の観光誘客促進事業として、宿泊やパック旅行の助成に併せてグルメクーポン25万セットの配布予定をしていると発表したばかりだ。札幌市でもサッポロ冬割が予定されているという。

「もっとTokyo」しかり、情報戦を制した者が旅行で得をできる時代だ。観光客に訪れてほしい地方自治体と、得して旅をしたい観光客、互いにウィンウィンのキャンペーンがあふれているので、利用しない手はない。

繰り返しになるが、予算の関係でキャンペーンが突然終了したり、コロナ禍のため、キャンペーンの仕様が変わることも予測される。最新情報は必ず公式ウェブサイトなどで確認してほしい。

テキスト:長谷川あや

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