『石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』

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銀座の資生堂ギャラリーで『石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』が開催されている。

石上純也は、東京藝術大学大学院を修了した後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年に石上純也建築設計事務所を設立した若手建築家だ。独立後は数々の賞を受け、最近ではベネチア・ビエンナーレ国際建築展の企画展示部門で最優秀の金獅子賞を受賞するなど、話題の建築家である。

石上は2011年に、ロンドンに本拠を置く美術系の出版社、テームズ・アンド・ハドソン(Thames & Hudson)から作品集の出版を予定しているが、同展ではその作品集に掲載するプロジェクトの中から主要な60を選び出し、展示している。会場には、繊細に設計された展示台に、模型、ドローイングなどが整然と並んでいる。

石上の建築は常に、力学、光学といった建築に不可分な科学的アイデア、考察を経て、繊細でポエティックな表現で仕上げられている。実現前のプロジェクトとしての建築と、実際に出来上がった建築物を等価に扱っている為、模型、図面でさえも、実際に出来上がった建築物と同じ強度を持っているかのように感じられる。

建築家ミース・ファン・デル・ローエの1枚のドローイングが都市の風景を一変させてしまったように、石上のドローイングもまた、未来の世界を形成していく夢を背負っているのである。