Cine Mad Café

  • レストラン
  • 押上
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タイムアウトレビュー

映画を通じて古き良き時代にタイムスリップしたければCine Mad Cafeに足を運んでみると良い。外観だけを見るとよくある洒落たカフェのようだが、その扉を開けた瞬間、目に飛び込んでくる光景に誰もが一瞬にして心を奪われてしまうはずだ。なぜならば、今はあまり見かけることのない懐かしの映画ポスターが店中にずらりと飾られているのだ。1960年代初期から70年代のものを中心に80年代あたりのものまで、幼いころから大の映画好きだったという同店オーナーの齋藤が中学時代からこつこつと収集してきた数々の貴重な作品が店中に展示されている。飾られているポスターは、店内で開催されているポスター展の内容に合わせてチョイスされているため、展示の内容が替わるタイミング約3ヶ月ごと)で飾られるポスターも替わる。定期的に店内がまったく違った雰囲気の空間になるのもまた面白いところだ。また、店内で提供されるオリジナルカレーもこれまた絶品。海老や茄子はもちろん、ピーマンやパプリカ、アスパラ、空豆などの多くの季節の野菜が入った『海老と茄子のココナッツグリーンカレー』(1,000円)は、香辛料や唐辛子がピリッと効いた本格派な味わい。グリーンカレーを注文した際に「グリーンカレー、結構辛いですけど大丈夫ですか?タイのカレーを食べたことがない方がその辛さに驚いてしまうこともあるので」と、客が後から後悔をしないよう気にかけて声をかけてくれるのも『サービスの達人たち 究極のおもてなし』という文庫本のなかでも紹介されている齋藤だからこその心遣いだ。飾られているポスターと同じ時代を生きていない人々でもどこか懐かしさを感じることができるのは、いずれも後から真似て擦られたようなポスターではなく、すべてその時代を生きてきた本物のポスターであるからだろう。映画好きであればぜひ一度は訪ねるべき一軒。ポスターを眺めながら話に花を咲かせるのも良いが、店内のBGMには映画音楽も多く使われているので、流れてくる音楽から懐かしの映画に静かに想いを馳せてみるのもまた良い時間だ。

詳細

住所
東京都墨田区押上2-1-1 104
東京
アクセス
東武スカイツリーライン『とうきょうスカイツリー』駅 徒歩2分/東京メトロ半蔵門線『押上』駅 徒歩9分
営業時間
10時00分〜22時00分/定休日は月曜
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