骨董通りを曲がった小道の、地下にあるイタリアン。プーリア州の料理とワインを専門店に提供する。プーリア州は、国土がブーツの形をしたイタリアの、アキレス腱にあたる位置にある。アンチョビや野菜がたっぷり入った料理が名物で、またイタリア国内有数の、オリーブオイルとワインの大量産地でもある。
同店ではプーリア産の良質なオリーブオイルと、厳選した日本国内の生産者から届くイタリア野菜を使用。落ち着いた上質な空間で、『自家製オレッキエッテ 有機トマトソースとプーリア産リコッタフォルテ』『スパゲッティ プーリア産洞窟熟成ペコリーノチーズと黒胡椒風味』『スカンピ海老のロースト プーリア産レモンオリーブオイル風味 又はグリル』など、プーリアの郷土色を感じるメニューが味わえる。オレキエッテは耳たぶの形をしたショートパスタで、シコシコした歯ごたえが特徴。同店の名物だ。濃厚なソースと合わさると、とても美味しい。
シェフの江部敏史(えべ・としふみ)はフィレンツェ、ボローニャなどイタリア各地で修業後、都内の老舗イタリアンでのシェフを経て現職に。料理のクオリティと、エレガントな店内の雰囲気を併せ、同店を支持するグルメは多数。接待やデートなど、大事な時間を過ごすのにぴったりの店だ。
テキスト:浅野 陽子(フードライター )