1泊4,000円朝食付きでヒノキ風呂も?ミニマルホテル「アゥア」がオープン

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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訪日外国人の増加や2020年に向け、ここ2、3年で、ミニマルな設備、サービスでありながら、機能性やデザイン性にこだわった、洒落たホテルが増えている。それらのホテルは「宿泊にお金をかけたくないが、快適さ、清潔さは譲れない」という、旅行者のニーズにぴたりとはまった。

2019年6月21日(金)には、浅草橋に、新たなジャンル「ミニマルホテル」を提案する、カフェアンドミニマルホテル アゥア(CAFE / MINIMAL HOTEL OUR OUR)(以下、アゥア)がオープンする。

コンセプトは「AMBIVARENT(相反する感情や価値が同時に存在すること)」だ。さまざまな価値観を持つ人たちが共存する場所や時間であってほしいという思いを「OUR(私たちの)」という名前に込めた。宿泊料金は1人4,000円から。仮眠プラン(2時間1,000円〜)やランナー向けのプラン(1,000円、タオル付き)も用意している。

同ホテルを手がけるのは、老舗かばん専門商社の林五。「オリンピックイヤーであり、創業130年の節目である2020年に向け、これまでかばんを通して旅行業界に携わってきた同社として新たな立場で旅に関わり、旅のプラットフォームを構築したい」とホテル業界への参入を決意したという。浅草橋を選んだのは、江戸の情緒が残る浅草とデジタルシティーである秋葉原の中間地点であることから。さらに問屋街ということもあり静かな浅草橋エリアはのんびり滞在したい人にはぴったりだ。「浅草橋をブランドにしたいんです!」と事業担当者の宮林誠之は意気込みを語る。

宿泊スペースは、上下2段のボックス型ベッドから成るパーソナルルーム(4,000円)が主体。そのほか、2~4人向けのグループルーム(1万6,000円)、専用のデスクやダブルベッドなどを備えたプライベートルーム(1万2,000円)と全80床を配した。宿泊料金には全て朝食代とアメニティグッズが含まれている。※現在はオープン記念として、2,000円から宿泊できる。

パーソナルルーム

プライベートルーム

特徴的なのは、シャワールームと大きな男女別のヒノキ風呂を完備した「檜SPA」だ。自然光を取り入れたスペースはどこか心を落ち着かせてくてる。「オープン前には、ホテルやホステルを泊まり歩き、研究を重ねました。こういった宿泊施設は、大抵シャワーオンリーですが、外国の方にも日本の文化であるヒノキ風呂を体験してもらいたかったんです」と宮林は熱を込めた。バスアメニティーは、ニューヨーク発のスキンケアブランド『マリンアンドゴッツ(MALIN+GOETZ)』を用意。

『ダイソン』のドライヤーが設置されているのも驚きだ

そして、「こういったホテルにありがちな閉塞感を排除したかった」と、1階から4階までのフロアを吹き抜けでつなげた。吹き抜けにしたのは、1階のカフェの芳しいコーヒーや焼き立てのパンの匂い、そこに集う人たちのざわめきでゲストに朝を迎えてほしいという思いも込められている。吹き抜けの壁の部分には、アカデミックとデジタルの融合を兼ね備えた、ハシヅメユウヤら若手のアート作品も飾られている。

1階のカフェ バー アゥアも個性的だ。有名和食店での修業経験を持つシェフを迎え、朝食からランチ、ディナー、バーまで、多彩なメニューを提供する。「近隣の人にも足を運んでほしい」と、食パン専門店『浅草 靑─AO─』も立ち上げた。夜は一転して、「モダン小料理屋」がテーマ。和食をベースにしながら、遊び心やサプライズ感のある料理が楽しめる。

例えば、ニラのペーストに味付け卵を乗せた『NIRATAMA』、旬の食材を使用した『おばんざい5点盛り』など国籍を問わず、楽しめるメニュー構成だ。

宿泊費を安価にあげたい旅行者はもちろん、隅田川沿いを走った後に風呂を利用したり、はたまた食パンの購入や居酒屋感覚で一杯と、旅行者でなくても、この近所に住んでいたら思わず利用したくなってしまう要素も盛りだくさんだ。

 スタイリストの二村毅(にむら・つよし)によるオリジナルアパレルやセレクトグッズを取り揃えたアゥア購買部

キュートな「アワアワちゃん」グッズも販売

カフェアンドミニマルホテル アゥア(CAFE / MINIMAL HOTEL OUR OUR)の詳細はこちら

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テキスト:長谷川あや

写真:谷川慶典

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