現代アート空間で一流の寿司を味わえる独創的なレストランが誕生

ナンヅカとミシュラン星付きの鮨さいとうがタッグ、内装も見どころの3110NZが誕生

テキスト:
Sato Ryuichiro
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世界最先端のギャラリーとレストランのいくつかは東京を拠点にしているので、その二つが手を組むのは時間の問題であった。東京で最も良質なギャラリーの一つが世界的に著名な寿司店とコラボレーションして食体験を提供する場所など、世界のどこにも見られないだろう。

3110NZ
Photo: Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA

その場所こそが3110NZ by LDH Kitchen、渋谷にあるギャラリーのナンヅカと、2019年に一般からの予約受付をやめるまでミシュラン三つ星を維持していた著名な寿司店の鮨さいとうのコラボレーションで生まれたヴェニューだ。

3110NZ
Photo: Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA

この新たなスペースは、昼は開かれたギャラリーだが、夜になれば8席限定でお任せ寿司を味わえるバーカウンターに様変わりする。展示は大体4〜6週間ごとに替わり、現在はカラフルなポップアートで知られる戦後日本のアーティスト田名網敬一の作品を展示中。

3110NZ
Photo: Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA

滑らかな印象を与えてくれるヴェニューロゴは、デザイナーの空山基が手がけている。空間自体もアメリカのアーティスト、ダニエル・アーシャムが共同設立した建築事務所のスナーキテクチャー(Snarkitecture)の作品であり、一見の価値がある。その特徴は壁龕(へきがん)と、その中にある作品を引き立ててくれる照明、大きな栗石製の床と非対称に波打つ形状の扉だ。寿司バーはこの壁の一つを背にしており、この空間を一つにまとめ上げる魅力的な木製カウンターがハイライト。

3110NZ
Photo: Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA

寿司店は、2018年に香港での支店開業に当たって功のあった小林郁哉が店長を務める。小林は、鮨さいとうのオーナーで板長の斎藤孝司の下で修行し、香港の支店でもミシュラン二つ星を獲得している。3110NZのお任せコースは一人3万3,000円から。これは東京のトップクラスの寿司店にしては標準的な価格帯だ。

3110NZ
Photo: Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA

3110NZは2020年7月21日から開業しており、すでに電話とメールで予約を受け付けている。詳細は公式Instagramを参照してほしい。ギャラリーは11〜17時、ディナータイムは18〜23時、定休日は月曜。

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