渋谷の各所に巨匠の作品が出現、「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN」がスタート

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Miroku Hina
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81日、世界的に活躍する写真家・森山大道の作品が渋谷各所で展示されるアートエキシビション「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN」がスタートした。

同展は「UNDERGROUND」「STREET」「公募作品展」の3部で構成され、森山のほか、米津玄師の「檸檬」のミュージックビデオを手がけ、気鋭の映像作家として注目を浴びる山田智和、公募で選ばれた若手クリエーターら8人の作品も展示される。

UNDERGROUND

84日(日)までの限定4日間のみ開かれる「UNDERGROUND」は、東横線・副都心線渋谷駅のヒカリエ改札内地下4階のスペースで開催。安藤忠雄がデザインしたという楕円形の吹き抜けが特徴的なスペースを、森山、山田、若手クリエーターら2人の作品が彩る。

駅の乗り換え連絡通路横に広がるスペースはこれまで資材置き場として仮利用されていた場所。会場に設置された無数のスクリーンがそれぞれの作品を映し出す。 森山の新作ゾーンでは、森山が60年代末から撮影してきたという街の風景が流れる。新旧の街や人々の様子から、東京の変化も感じとれる。

山田の映像は、山田が渋谷の街で捉えた若者たちや、再開発の進む渋谷の街の工事現場を写してしる。カメラをまっすぐ見つめる若者たちの表情から、現在のリアルな渋谷の一面が垣間見られるようだ。

「再開発が進む渋谷で、これから街がどんな風になってほしいか、みんなが想像するきっかけになれば」と話す山田

工事現場を思わせるブロックや鉄パイプ、倒れた信号機などが置かれ、変化の狭間にある渋谷の今を表していた

STREET

明日、8月2日(金)から開かれる「STREET」では、森山の新旧の作品約150点が渋谷の63カ所の壁面に出現。森山の代表作である「三沢の犬」(1971年)をはじめとした街の風景や人物など、街歩きの途中で突然、視界に現れる作品に心を奪われるだろう。

当日は内覧会も開かれ、森山は「これまで50年以上にわたりストリートスナップを撮り続けてきた。街で撮ったものは街に還元したいと考えていたが、今回初の野外展示という形でそれが実現し、嬉しく思う」とコメント。

森山が日常の中で偶然に魅力的な瞬間に出合いシャッターを切ったように、「同じようなショックを感じてほしい」と話した。

森山大道

公募作品展

9月中旬まで渋谷モディで開かれる「公募作品展」では、19~25歳の若手クリエイターら6名が「2019 SHIBUYA」をテーマに撮りおろした作品を展示。大西祐司、嶋田鉄馬、バルテック・マスラクらなど、次世代のアートシーンを担っていくクリエーターの作品と向き合える。

各展示の概要は以下の通り。

【UNDERGROUND】
会期:8月1日(木)~84日(日)
会場:東横線・副都心線渋谷駅のヒカリエ改札内(地下4階)
   ※最寄り出口15番出口(渋谷ヒカリエ地下3)
時間:81日(木)1700分~2100
   82日(金)、3日(土)1000分~2100
   84日(日) 1000分~1900
料金:無料(電車の乗降時)
※改札内のイベントのため、鑑賞には入場券や乗車券などが必要。交通系ICカード、乗車券等で入場の場合、出場時に精算が必要。

【STREET】
会期:82日(金)~815日(木)
会場:渋谷駅周辺 作品展示63か所
時間:終日
料金:無料

【公募作品展】

会期:81日(木)~9月中旬
会場:ソニースクエア渋谷プロジェクト(渋谷モディ1階)
時間:1100分~2100
料金:無料

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