日本のアンビエント音楽のコンピ「環境音楽」が グラミー賞にノミネート

テキスト:
Kunihiro Miki
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2020年(第62回)のグラミー賞のノミネートが発表された。日本人では、ジャズ音楽家の挾間美帆(はざま・みほ)が最優秀ジャズ大規模アンサンブル・アルバム賞にノミネートされていることが話題になっている一方で、過去の音源のリイシュー・再編集盤を対象にした最優秀ヒストリカル・アルバム賞にも、日本の音楽に関する注目すべき作品がノミネートされている。

今回、最優秀ヒストリカル・アルバム賞のノミネート作品の一つとして選出されたのは、シアトルのレーベルLight in the attic recordsが今年2月に発売した、日本のアンビエントミュージックやニューエイジにフォーカスしたコンピレーション『Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』だ。

このコンピレーションには、イエローマジックオーケストラや細野晴臣、坂本龍一、久石譲、清水靖晃、イノヤマランド、吉村弘といった作曲家たちが主に1980年代にリリースした楽曲が25曲収録されている。

Light in the attic recordsは、このほかにもJapan Archival Seriesとして、日本のシティ・ポップやAOR、ブギーをテーマにした『Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1975-1985』や日本のフォークとロックのコンピレーション『Even A Tree Can Shed Tears: Japanese Folk & Rock 1969-1973』をリリースしている。シリーズのプロデュースはLight in the atticの北沢洋祐が務めた。

今回のノミネートは、日本の音楽への再発見・再評価の世界的な盛り上がりを象徴する出来事といえそうだ。

『2020 GRAMMY Awards: Complete Nominees List』はこちら

Light in the attic recordsの公式サイトはこちら

海外での再評価について細野晴臣が語ったインタビュー『細野晴臣の轍』はこちら

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