Baggage claim
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持ち主ナシの航空手荷物を再販する「アンクレイムド・バゲージ」

テキスト:
Sarah Medina
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驚くべき数字がある。2018年に世界の航空会社が、誤送もしくは紛失した手荷物は2480万個だった。さらに驚きなのが、2007年にはその数が4690万個もあったという。では、そうした荷物はどこに行くのだろうか。合法的な方法で、誰かの手に渡っているかもしれない。

アメリカのアラバマ州を拠点とする、1970年創業のアンクレイムド・バゲージ(Unclaimed Baggage)は、航空会社における90日間の追跡期限が過ぎた荷物を仕入れ、再販している。スコッツボロにある巨大な店舗には、元は誰かの手荷物だった高級ブランド服、ダイヤモンドの宝石、靴、楽器、スポーツ用品などが並ぶ。

2020年6月には、オンラインショップがオープン。今では、アラバマまで行くことなく、コーチのバッグやニコンのカメラ、ダイアモンドの婚約指輪まで買うことができるのだ。

同社CEOのブライアン・オウエンズは公式発表で、「当社の顧客は以前から、オンラインショップを求めてきた。会社の50周年記念の一環として、オープンできたことをうれしく思います」と述べている。

オンラインショップでは、婦人服や紳士服、ラップトップ、カメラなどの人気カテゴリー別にアイテムを整理しているほか、Unusual Finds(変わったもの)、Luxe Finds(ラグジュアリーなもの)といったコーナーがあり、値引きされたティファニーの18Kバタフライフラワーリングやエンボス加工の革が使われたビリヤードのキューなどが見つかる。

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