ドイツのナイトクラブが「ドライブイン レイヴ」を主催

Huw Oliver
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Huw Oliver
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完全な音響システムと花火まで備えた駐車場でのパーティーがドイツ各地で開催され、話題になっている。正直に言うと、これまで経験してきたナイトライフは、今世界中で習慣化している「ソーシャルディスタンシング」とは正反対のものだった。狭い空間で汗まみれになりながら人々と社交する、というスタイルは明らかに不衛生だったかもしれない。そのため、各クラブのプロモーターや経営者は、今クラブ業界が置かれている立場を真剣に考えなければいけない状況にある。

クラブ大国として知られるドイツでは、熱心なパーティーファンたちがこういった状況下でも諦めず、パーティーの再開へ向けて先陣を切っているようだ。ドイツのニーダーザクセン州、シュットルフにあるClub Indexは世界初の「ドライブイン・レイヴ」を開催した。会場となった駐車場には、DJブースのあるステージと大音量のフルサウンドシステム、そして照明を設営。4月30日から5月2日まで、合計250台の車(2人までの入場が許される)を対象に、3日間のオートディスコを開催した。

パーティーの様子を撮影したビデオの中では、ドライバーたちがデヴィン・ワイルド、ナイテフィールド、マーヴなどのDJセットに合わせて車のライトを点滅させ、クラクションを鳴らし盛り上がる様子が映されている。ゲイリー・ニューマンの 「カーズ」 がラストにかかったかどうかは不明だが、この金曜日のパーティーの様子をチェックしたいという人は、デヴィン・ワイルドのInstagramをチェックしてみてほしい。

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Played at the Autodisco party of Club Index yesterday, such a fun experience! 🤣 HIT YOUR HORN 📣📣📣

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このようなドライブインクラブは、ドイツの各地で開催されている。フランクフルトにあるワールド クラブ ドームでも、金曜日にドライブインクラブが2回、それぞれ1000人のゲストを迎えて開催された。ヘッドライナーのLe Shuuk DJは、 巨大スクリーンの前に立ち、火炎砲などを用いた派手なステージパフォーマンスを披露。観衆はソーシャルディスタンシングを保つために、窓を閉めたまま車の中でショーを楽しみ、DJセットはラジオでブロードキャストされた。また、飲酒運転の報告などもないという。クラブインデックスとワールド・クラブ・ドームはいずれも、将来こういったドライブインレイヴを増やしていくことを計画している。

忘れられない「交通渋滞」によって巻き起されたこのパーティーは、今後も語り継がれる特別なものとなった。そしてクラブの新しい形を提案した彼らに拍手を送りたい。とはいえ、車を持たないパーティーファンのためにも、ナイトクラブが再営業する日が少しでも早く訪れることを祈るばかりだ。

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