タイムアウト東京英語版、11月人気ヴェニューランキング発表。LTAの影響が顕著に

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Hiroyuki Sumi
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日本語と英語両方で東京の最新情報を紹介しているタイムアウト東京。定番の観光地や新着イベント、ニューオープン情報、映画レビュー、インタビューなど内容は多岐にわたる。この記事では、英語版ウェブサイトに掲載されているレストランやショップ、ホテル、公園などのヴェニューに焦点を絞り、11月の人気記事を紹介。タイムアウト東京の外国人スタッフの解説とともに、上位20記事を見ていく。英語版の主な読者は外国人のため、ランキングは、東京を訪れる外国人がどこに注目しているかを示していると捉えていいだろう。1年間の東京のベストカフェやレストランなどを表彰する『Love Tokyo Awards 2017』が開催された11月は、3つの関連ヴェニューが順位をアップさせた。

以下が20〜11位。

11. 釣船茶屋ざうお(zauo)

20位のユニクロ 銀座店は5月のランキングで14位に入って以来のトップ20入り。カナダ出身スタッフのケイラ・イマダは、「(11月23日に販売が始まった)スペシャルコレクション「KAWS×PEANUTS」が人々の注目を集めたのでは」と見る。また「銀座のメインストリートに位置している上、地上12階建てという大規模な商品展開が外国人の心をつかんだ」といい、「クリスマス前のショッピングにも多く利用されたはず」と語る。
世界最大のグローバル旗艦店のユニクロ 銀座店

16位のコーヒー マメヤと10位の金子半之助はいずれも2017年の『Love Tokyo Awards』にノミネートされ、13位の発酵する暮らし85はベストショップに選出された。ノミネート発表前の9月のランキングでは、どれも20位以内には入っていなかっただけに、このアワードが重要な情報源として、東京の外国人に注目されていることを表す結果となった。

初のベスト20入りを果たしたコーヒー マメヤ

続いて10〜1位。

1. 大人のデパート エムズ(m's- pop life sex department store)

 

板橋の前野原温泉 さやの湯処は、8月は36位、9月が28位、10月が18位と徐々に順位を上げ、11月は9位にまで上昇。枯山水の庭園や、緑に囲まれた露天風呂などがある都会のオアシス的存在で、イマダは「寒い時期に外で温泉に浸かるという非日常体験を、都内で味わえるのが外国人にとっては魅力的」と人気の秘訣を分析する。白湯や腰掛け湯、ジェットバスなど様々な温泉があるほか、岩盤浴やアカスリなどのサービスもあるので、日本人にも人気が出そうだ。
枯山水の庭園がある前野原温泉 さやの湯処

上位ヴェニューに大きな変化はないが、注目は初登場7位のアルフレッド ティー ルーム 青山本店ロサンゼルスのティーブランド『ALFRED TEA ROOM』の旗艦店で、タピオカ入りのボバティーが人気だ。イマダは、「最近のティーブームと、高い知名度があいまって多く検索されたのでは」と見る。

タピオカ入りのミルクティーや抹茶ラテなどが人気のアルフレッド ティー ルーム 青山本店

12月の東京は厳しい寒さが予想される。冬の到来によって、順位も大きく変動するはず。次回ランキングでは上位がどのような顔ぶれになるのか、楽しみにしたい。

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