セーラームーンがロシアで実写化。低予算にこだわった本物のパロディ

テキスト:
Hanako Suga
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「ロシア版セーラームーンの内容が衝撃的すぎる!」と、InstagramやTwitterなどで話題を呼んでいる。

国民的アニメ『美少女戦士セーラームーン』のオープニングを超低予算でパロディ化したのは、ロシアのクリエーター集団Studio 188だ。セーラームーンのほかにもハリウッド実写映画『名探偵ピカチュウ』『アクアマン』のワンシーンや予告編を、卵や魚、果物、ごみ袋などの日用品を使って再現。そのシュールなセンスと「低予算っぷり」に注目が集まっている。そこでタイムアウト東京では、Studio188のメンバーに話を聞いてみた。

ーまず、こういったパロディ作品を制作することになったきっかけを教えてください

映像作品を撮ろうと思ったきっかけは、ロシアのアクション映画です。どの映画を見ても、多大な製作費をかけたパロディ映画にしか見えなかったんです。なので、私たちは低予算にこだわった本物のパロディを撮ってやろうと思いました。そうしたら意外とウケて。モスクワで行われたコンクールに、私たちの処女作『ガーデン オブ ギャラクシー』を出品したら優勝したんです。このことで、もっと作品を制作しようと思いました。

ー1つの作品に掛ける予算を教えてください

だいたい、50ユーロから60ユーロくらいですかね。低予算フィルムを撮るのはそんなに大変ではないんです、なぜならお金が掛からないわけですから笑。

ー撮るのに苦労した作品などはありますか?

私たちの作品は、一見簡単に見えるかもしれません。でも、実際はとても時間が掛かっています。なかでも『ポケモン』と『アヴェンジャーズ/エンドゲーム』は登場人物も多いし、難しいシーンが多かったですね。

ーあなたたちにとって、セーラームーンとは何ですか?ロシアでは人気があるのでしょうか?

セーラームーンは、私たちの幼少期にポピュラーなアニメでした。学校のクラスメートの大半が見ていましたね。制作メンバーのほとんどがハバロフスク地方(ロシア極東部の都市)出身で、日本からも近い場所でしたから、みんな日本のアニメの大ファンです。今はインターネットで簡単に映画やアニメを見ることができますが、当時はテレビで放映されると、家族揃ってわくわくしながら見ていました。

ーセーラームーンのほかに、好きなアニメはありますか?

メンバーはそれぞれ違うテイストなんです。『エヴァンゲリオン』が好きなやつもいれば、『ヘルシング』だったり。幼少期に見ていたのは『ポケモン』『シャーマンキング』、あとは『ドラゴンボール』です。 

ーロシアのアートや映画界について教えてください

世界では、ロシアといったらバレエや演劇、オペラ、文学作品などが有名です。私たちロシア人は様々な分野で才能を発揮していると思います。映画でもそうですね。ロシア映画の多くはドラマティックで、歴史的な内容を含んだものだったりします。ただ、アクション映画のジャンルはまだまだこれからという感じ。いつか世界に誇れるロシアンアクション映画が登場したら、それを喜んでパロディしたいですね。

ー制作中の作品や、次に撮影する予定の作品は決まっていますか?

次回作品については秘密です。フォロワーを驚かせたいですから。新しいフォーマットでの作品も撮ろうとしているので、楽しみにしていてください。視聴者をもっとびっくりさせたいですね。撮ってほしい作品のリクエストなどもありましたら、ぜひ送ってください!

ー最後に日本のファンに一言お願いします

私たちの作品が日本でも注目されてると知って、とってもうれしいです。日本のファンを楽しませる作品をもっと撮りたいと思っています!ラブユー、ジャパン!

作品への情熱と意気込みを見せるStudio188の傑作を、InstagramYoutubeからチェックしてほしい。

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