ウサギの穴から不思議の国へ、ロンドンでアリス展が開催

ディズニーアニメの原画やティム・バートン作品の映画衣装など展示

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Rosemary Waugh
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ウサギの穴から始まる不思議の国への旅は、この夏のロンドンで見逃せないイベントの一つになるはずだった。しかし、2020年6月に予定されていたヴィクトリア&アルバート博物館における「不思議の国のアリス」をテーマにした展覧会『Alice: Curiouser and Curiouser』の開催が、2021年3月末まで延期されることになった。

この展覧会は157年にわたり愛されてきた『不思議の国のアリス』の全てを網羅。展示のデザインを担当したのは、ロンドン塔でのポピーを使ったインスタレーションなどの仕事で知られるトム・パイパーだ。

Alice's Adventures in Wonderland 25 February 2011 ALICE by Wheeldon
Zenaida Yanowsky as the Red Queen, and artists of the Royal Ballet in in The Royal Ballet production of Alice's Adventures in Wonderland, choreographed by Christopher Wheeldon, to music by Joby Talbot, with set and costume designs by Bob Crowley. Premiered at The Royal Opera House, Covent Garden on 25 February 2011. ARPDATA ; ALICES ADVENTURES IN WONDERLAND ; Music by Talbot ; Zenaida Yanowsky (as the Red Queen) ; The Royal Ballet ; At the Royal Opera House, London, UK ; 25 February 2011; Credit: Royal Opera House / ArenaPALJohan Persson

展示の目玉は、ディズニーが1951年に公開したアニメ作品のために制作されたコンセプトアートの原画。また、ティム・バートンが監督した2010年公開の映画『アリス・イン・ワンダーランド』のスケッチのほか、デザイナーのコリーン・アトウッドがデザインし、ジョニー・デップが演じた帽子屋やミア・ワシコウスカが演じたアリスが着てオスカーを獲得した衣装もフィーチャー。さらに、ジョン・テニエルがルイス・キャロルの原作本のために描いた挿絵の原画、ハンター・S・トンプソンとの仕事で知られるラルフ・ステッドマンによるスケッチ、ティム・ウォーカーによる写真、ヴィヴィアン・ウエストウッドやヴィクター&ロルフによるファッションデザイン作品など、300点を超える展示物が一堂に会する。

Alice at the Mad Hatter's Tea Party, Illustration for Alice's Adventures in Wonderland by John Tenniel (1865)
© Victoria and Albert Museum, London.jpg

展覧会期間は2021年3月27日(土)から12月末までの予定。ソーシャルディスタンスを確保しながらの開催になるため、十分な会期が設定されている。アリス展のチケットはまだ販売されていないが、ヴィクトリア&アルバート博物館はすでに段階的に営業を再開。現在は、訪れる時間帯を予約すれば、無料の常設展を見ることが可能だ。

原文はこちら

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