ついに最後の開催、TAICOCLUBで見るべき5のアーティスト

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
広告

テキスト:多屋澄礼

国内外の旬のアーティストが出演し、大自然の中、五感で音楽を楽しめるフェス『TAICOCLUB』が6月2、3両日、長野県のこだまの森キャンプ場で開催される。2006年にスタートした人気のイベントだったが、今回の開催がラストになる。今年も、ロック、ヒップホップ、エレクトロニカ、ミニマルテクノなど様々なビートに身を任せられる、極上の2日間となるだろう。最後の『TAICOCLUB』でこそ見たい5組のアーティストを紹介する。

1. Iglooghost

Flying Lotusに「次世代のAphex Twin」と呼ばれ、10代でデビューを果たした新鋭プロデューサーのイグルーゴースト(Iglooghost)。アイルランドに生まれ、ダブの聖地ブリストルで磨き上げた音楽センスで、ストーリー性あるダンスビートを生み出す。日本のエレクトロミュージックにも造詣が深く、クールでありながらもポップさも兼ね備えているのが彼の魅力。UKガラージの源流を汲んだ「White Gum」など、変則ビートで会場を盛り上げてくれそうだ。

2. Mouse On Mars

同じ日に同じ病院で生まれたヤン・ヴェルナーとアンディ・トマによるエレクトロニックデュオ。ハウスやエレクトロニックミュージックが発展してきたベルリンの街を拠点に、実験的な音楽を発表し続け、世界中に熱狂的なファンを持つ。3年ぶりの来日で、『TAICOCLUB』には2度目の出演。今回は6年ぶりにリリースされた「Dimensional People」を提げ、彼らにしか紡ぎだせない、より緻密に練られた壮大なサウンドで私たちを包み込んでくれるだろう。

3. PUNPEE

新木場STUDIO COASTでのワンマンライブで、また新たな可能性を見せてくれた東京出身のラッパー、トラックメイカーPUNPEE。都会的でユーモアたっぷりなリリックを矢継ぎ早に繋いでいくMCスタイルで、東京のアンダーグラウンド ヒップホップシーンのヒーローに。PSGや板橋兄弟などの別ユニットとしての活動、そして曽我部恵一や宇多田ヒカル、加山雄三などとのコラボレーションなど、ヒップホップのシーンから良い意味ではみ出してきた。昨年9月には、待望のソロアルバム「MODERN TIMES」をリリースし、トラックメイカーとしての秀逸な才能を証明。観客を巻き込み、一体感を生み出していくPUNPEEならではのパフォーマンスを、難しいことは考えずに楽しもう。

4. Qrion

札幌出身で、現在はロサンゼルスを拠点に活躍するゼロ年代のトラックメイカーQrion。彼女は、幼い頃からゲームソフトで曲を自作していたという根っからのミュージシャンだった。高校時代にiPhoneのアプリで曲を作り、サウンドクラウドで作品を発表していたところ、カナダの人気プロデューサー ライアン・ヘムズワースの目に留まり、楽曲を共作したことで、世界中から注目が集まるトラックメイカーに。力強くダイナミックなグルーヴは大胆不敵で、予測不可能な展開に自然と心拍数が上がっていく。10代から磨き上げてきたエネルギッシュなライブパフォーマンスは必見だ。

5. Nai Palm

グラミー賞にノミネートされた実績を持つ、メルボルン発ソウル・ユニットのハイエイタス・カイヨーテ(Hiatus Kaiyote)のギター・ヴォーカル、ネイ・パーム(Nai Palm)。エキセントリックなファッションとは対称的な、エレクトリックギターと歌声というシンプルな構成が特徴で、魂を揺さぶる歌声が世界中で評価されている。自然に囲まれた最高のシチュエーションで、心を無にし、響き渡る彼女の歌声のシャワーを浴びてほしい。ハイエイタス・カイヨーテとソロの両方のパフォーマンスを堪能できる、またとない機会だ。

『TAICOCLUB'18』の詳しい情報はこちら

最新ニュース

    広告