川本喜八郎の世界―人形劇・能・人形アニメーション

NHKの人形劇『三国志』などで人気を博した、日本を代表する人形アニメーション作家の川本喜八郎（かわもと・きはちろう）に焦点を当てた公演が、横浜能楽堂にて開催される。川本は、マリオネットの本場チェコで、巨匠イジー・トルンカ（Jiří Trnka）に学び、帰国後は能や狂言を題材とした『花折り』や『道成寺』、『火宅』などを制作し国内外で高い評価を得ている。本公演では、人形アニメーション『火宅』を上映するとともに、その題材となった能『求塚（もとめづか）』を観世流の名手、浅見真州（あさみ・まさくに）の出演で上演する。また、チェコを代表するアルファ劇団が来日し、トルンカが制作した人形を使い、新作『トルンカのサーカス』を初演する。