ふじのくに⇄せかい演劇祭2016

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タイムアウトレビュー

SPAC(静岡県舞台芸術センター)が毎年開催している、国際的な舞台芸術祭。1997年に、初代芸術総監督鈴木忠志のもとで本格的な活動を開始させたSPACは、2007年より宮城聰が新たに芸術総監督に就任し、ますますその活動の幅を広げている。2014年の『アヴィニョン演劇祭』で、宮城聰演出による『マハーバーラタ』が多くの観客を熱狂の渦に巻き込んだことは記憶に新しいだろう。

『ふじのくに⇄せかい演劇祭2016』では、同じく宮城演出の『イナバとナバホの白兎』をはじめ、世界5大陸を代表する演劇が集結する。特に注目しておきたいのが、シンガポールの俊英オン・ケンセンが野田秀樹の戯曲を演出する『三代目、りちゃあど』(世界初演)。出演者にも、歌舞伎役者から狂言方、宝塚歌劇団出身者など、日本ならではの作品に仕上がっている。そのほか、現代アート界の巨匠ウィリアム・ケントリッジが、南アフリカ共和国の悪政をアルフレッド・ジャリの不条理劇に重ね合わせて独自の世界を立ち上がらせる『ユビュ王、アパルトヘイトの証言台に立つ』や、レバノンにルーツを持つ劇作家ワジディ・ムアワッドの一人芝居『火傷するほど独り』など、世界で喝采を浴びた作品たちの日本初演も見逃せない。

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詳細

イベントのウェブサイト
festival-shizuoka.jp/
住所
価格
一般4,100円、大学生2,000円、高校生以下1,000円/全演目パスポート14,000円
営業時間
プログラムによって異なる
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