心に残る作品を生み出し続けてきた歌人、俵万智の歌業を振り返る初の展覧会が、角川武蔵野ミュージアムの4階にあるエディット アンド アートギャラリーで開催中。30年以上のキャリアから約300首の歌を本展のために選び抜き、歌の世界をイメージしたさまざまな展示品とともに国民的歌人の歩みをたどる。
一大ムーブメントを巻き起こした歌集の『サラダ記念日』と、短歌界で最も名誉ある賞の一つ、迢空(ちょうくう)賞を受賞した最新作『未来のサイズ』にスポットを当てた各エリアは必見。私生活での手紙、著名な画家の今井俊満と共演した絵画、俵自身が撮影した沖縄県石垣島の海の映像といった貴重な展示から、ベストセラーの世界を深堀りしてみよう。
俵による「言葉の森」で、何気なくも印象深い歌の数々に身を委ねてみては。