Reborn-Art Festival

  • アート
Reborn-Art Festival 2019
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タイムアウトレビュー

2011年の東日本大震災で甚大な被害を被った石巻にて開催される『Reborn-Art Festival』が、2回目の開催を迎える。制作委員長をミュージシャンの小林武史(こばやし・たけし)が務める同イベントは、「アート」だけでなく「音楽」や「食」を楽しむことのできる、比較的ライトな芸術祭といえる。制作委員も務める宗教学者の中沢新一(なかざわ・しんいち)やワタリウム美術館館長の和多利恵津子(わたり・えつこ)らを含む複数のキュレーターが、エリアごとにキュレーションを担当しているところが今回の大きな特徴といえるだろう。島袋道浩(しまぶく・みちひろ)や名和晃平(なわ・こうへい)など、第1回開催時にも参加したアーティストがキュレーターとなり、石巻との関係を保っているのが好印象だ。

参加アーティストには日本の作家が多いが、シンガポール出身のアーティスト、ザイ・クーニン(Zai Kuning)の参加も決定している。そのほか、草間彌⽣(くさま・やよい)から、写真家の津⽥直(つだ・なお)、歌手の青葉市子(あおば・いちこ)まで、幅広いアーティストが出展する。エリアは、石巻駅に近い市街地のほか、桃浦(もものうら)、荻浜(おぎのはま)、⼩積(こづみ)、鮎川(あゆかわ)、網地島(あじしま)に分かれる。今回から会場となる網地島は美しい砂浜が広がる観光地で、そのためもあってか開催期間がほかのエリアと比べて短くなっている。船でのアクセスとなるが、伊藤存(いとう・ぞん)+⻘⽊陵⼦(あおき・りょうこ)や、ロイス・ワインバーガー(Lois Weinberger)らによる美しい作品を期待したい。

そのほか、オーガニック料理で知られるアリス・ウォータース(Alice Waters)のレストラン「Chez Panisse」の元総料理⻑、ジェローム・ワーグ(Jerome Waag)らがフードディレクターを務める「食」や、小林武史ならではの「音楽」のプログラムについても続報を待っていてほしい。

※水曜休祭予定(8月14日およびイベント開催日は除く。詳細は後日発表)
※網地島エリアは8月20日(火)より開催

詳細

イベントのウェブサイト
www.reborn-art-fes.jp/
住所
営業時間
プログラムにより異なる
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