襲名三十周年記念 三代小川長樂作陶展~歌枕の地を旅して

  • アート
  1. 小川長楽
    炫燿幕釉黒茶盌(銘 雄島の浪)
  2. 小川長楽
    赫燿焼貫花入(銘 紅葉の錦)
  3. 小川長楽
    焼貫引出大壷(銘 浜風)
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タイムアウトレビュー

京都の楽焼、三代小川長樂の襲名30周年を記念した展示が、日本橋三越本店で開催される。小川は、長年にわたって和歌や俳句をテーマとした作品を制作、発表してきた。今回は、歌枕を題材にして青森県の龍飛崎から鹿児島県の黒之瀬戸まで3年をかけて歌枕の地を訪問、各地で得た思いを託したおよそ70点の茶わんや花器を発表する。

小川が着想を得た和歌は、『新古今和歌集』収載の藤原俊成による松島を詠んだ和歌や『拾遺和歌集』の藤原公任による嵐山にちなむ和歌、西行の作品など多様な典拠を持ち、その関心の広さをも物語る。それぞれの造形には、素人が見ても美しい景色が現れており、親しみやすい。

一人の職人が、歌枕についてのいにしえの記憶を巡って奮闘した軌跡を、観に行ってみては。 なお、展示会場では作品を購入できる。

※本館6階 美術特選画廊/10〜16時(最終日は17時まで)/公式イベントサイトはこちら

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