Eija Koski HIMMELI ーエイヤ・コスキ　フィンランドの祈りー

フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」の作品を紹介する展覧会が開催。雪に閉ざされた長い月日を闇の中で暮らすフィンランドでは、太陽神の誕生祭や農耕神への収穫祭を12月下旬の冬至に「ヨウル（Joulu）」の祭として行っていた。ヒンメリは1150年頃に田園地方から始まった伝統的なヨウルの装飾品で、ヒンメル（Himmeli）の語源は、スウェーデン語の「天」だという。エイヤ・コスキは、伝統だけにとらわれず、大胆で斬新な造形美を作り出し作品性の高いヒンメリを展覧会や、著書で発表し大きな反響を呼んでいるアーティスト。そのスローなライフスタイルへの共感も高まり、様々な世代から人気を集めている。会期は短いものの、トークイベントやヒンメリ作りのワークショップ、雑貨マーケットなども開催される充実の展覧会だ。