日本古来の粋なデザインである家紋は、職人の手によって竹製コンパスと定規で描かれる。森羅万象から生まれる図柄は5万種類もあるといわれ、その形は全て「円と線」で成り立つ。
伝統的な手法を引き継ぎながらも、波戸場承龍と波戸場耀次は、Illustratorの円ツールと直線ツールを使いこなし、家紋に自由さや遊び心を加え、新たな試みに挑戦してきた。
同展示では江戸の手技で描く「手描き紋」と、デジタルツールで描く「紋曼荼羅」の両作品を通して、一つの紋を観ることができる。
数ある作品の中でもIllustratorによって描かれる『紋曼荼羅® MON-MANDALA®』は、承龍の唯一無二のアート作品。家紋を描く際の膨大な数の円と線の軌跡を残し、職人の狂気も垣間見られる。職人の美に対するこだわり、感性をこの機会に直接会場で触れてみては。
期間中は特別企画として会場でオリジナルグッズや本展示用に製作された『紋の辞典ノートブック』4種が販売されるのに加え、書籍『紋の辞典』を当日購入し、希望する人には著者の直筆サインがもらえる。
※11〜19時(土曜は11〜17時)/公式イベントページはこちら