日本の近代洋画を代表するアーティスト、鳥海青児(ちょうかい せいじ)の展覧会。会場である東京画廊では、1951年の開廊に際しての最初の展覧会に鳥海の個展をしており、原点回帰と呼べよう。フォーヴィスムの影響のもと風景画家として出発し、渡欧経験もある鳥海だが、帰国後は砂や石を混ぜた絵の具を用いた画面で、日本の自然を描くための独特の色彩とマチエールを実現させた。エッセイストとしても名高かった美術商の洲之内徹が「盗んでも自分のものにしたくなるような絵」と賞賛した作家の画業を、今一度振り返る好機となるだろう。
鳥海青児展
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