花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼

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タイムアウトレビュー

2016年に放送された、NHKの朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でその名を全国に知らしめた、花森安治の仕事に迫る展覧会が世田谷美術館で開催される。花森は終戦直後、大橋鎭子とともに衣裳研究所を設立し服飾評論家としてデビューした後、雑誌『暮しの手帖』の編集長として活躍。終戦直後の物が少ない時代には暮らしが豊かになる工夫とアイデアを、高度経済成長期には電化製品などの日用品を比較する商品テストを、1970年には公害や食品添加物の問題を、ペンをもってそれぞれ時代に鋭く切り込んだ。また、執筆だけでなく、表紙画からカット、レイアウト、新聞広告から中吊り広告までを手がけた。同展では、花森と『暮しの手帖』の歴史を振り返る、稀少な資料約750点が展示される。なかには戦前の大政翼賛会時代の仕事もあり、ドラマや雑誌からは見えなかった花森の新たな一面を覗く機会となるだろう。

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