挿絵画家の石原豪人(ペンネーム林月光)の回顧展が、ヴァニラ画廊で開催する。
石原は、映画の看板から始まり、光文社の江戸川乱歩シリーズの挿絵や怪奇系児童書など、写実的なタッチでありながら浮世離れしたロマンティックな画風で怪獣や怪人、幽霊や妖怪などを描き、老若男女を魅了した挿絵画家だ。
同展では妖艶な男性像に焦点を当て、ゲイ雑誌『さぶ』『BADi』、アマチュアの女装愛好者向け雑誌『くい〜ん』、女性向け男性同性愛雑誌『JUNE』に掲載された約200点の作品が展示される。男性愛を大胆な解釈で再構築した発想は、日本のメイルヌードアートやイラストレーション界にも大きな影響を与えた。作品からは、その功績を顧みることができるだろう。展覧会を記念した新画集もエディシオン・トレヴィル社から刊行される。
入場はオンラインによる事前予約が必要となるので注意しよう。チケットは2022年1月21日(金)12時から発売される。