本展は、環境や都市の問題、人口の増加やその構成の変化など、私たちをとりまく状況の変化に対して、建築家、アーティストがどのようにこたえ、空間をつくっていくのか、その提案、実践を示すものとなっている。その 空間は、人々に新しい体験やアプローチを促し、環境との潜在的な可能性を顕在化させてくれる。アーティス トの提案は新しい世界観のメタファーとして建築家の実践的提案と響き合い、きたるべき「人間性」についての イメージを複数の角度から指し示している。
14カ国28組(予定)の建築家、アーティストはそれぞれの空間における実践、試みを、模型、ドローイング、映像、 彫刻、写真、ミクストメデイアのインスタレーションなどで見せる。眼だけでなく、身体や感覚にうったえる展 示空間はその全体が「建築、アートがつくりだす新しい環境」そのものとして、一つのステイトメントとなっている。