山口藍展「今と古ゝに」

遊郭で暮らす遊女たちを題材に、現代的なスタイルで描く作風で知られるアーティスト、山口藍（やまぐち・あい）の展覧会。和紙や板、貝殻、陶板など、様々な素材を使用することも特徴になっている。本展では、和紙や木を中心とした細やかな作品を配置しつつ、会場の中心に置かれた紙の舟や壁面を関連させ、展示空間全体をひとつの情景に見立てている。近年は、アジアやアメリカ、オーストラリアなど海外での発表の機会が続いた山口の、東京では5年半ぶりの新作展となる。