ヨーロッパ最大級の規模と質の高さを誇る、ベルリン国立博物館群のエジプトコレクションを紹介する展示が江戸東京博物館で開催。同館のエジプト部門は、アマルナ時代の優品を筆頭に数千年にわたるエジプト史を網羅しており、世界有数のクオリティーだ。
本展では、このコレクションから「天地創造の神話」をテーマに約130点の名品を展示する。『天地創造と神々の世界』『ファラオと宇宙の秩序』『死後の審判』の3章構成で、知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら出土品とともに解き明かす。
長さ4メートルを超える『タレメチュエンバステトの死者の書』や、装飾が美しい『タイレトカプの人型木棺(外棺)』などの約100点が日本初公開となる点も特徴だ。
篠田知和基が指摘するように、エジプト神話には日本神話との意外な共通点もある。展示を見ていけば、単に考古遺物を眺めるのとは異なり、そうした類似に気付く体験もできるかもしれない。