2017年3月に移転した京橋のギャルリー東京ユマニテで、戦後日本を代表する版画家、加納光於の個展が開催されている。新しい手法で独自の作品を開拓した加納を、その活動の初期から支えていたのは、詩人、美術評論家として活躍していた瀧口修造だ。瀧口との緊密な交流から生まれた詩画集『《稲妻捕り》 Elements』は、初期のモノクロームの銅版画から徐々に実験的な色彩を試行するなかで初めて手がけたリトグラフ作品と、蜜蝋と顔料を用いたドローイングからなる『稲妻捕り』シリーズに、瀧口が呼応するかたちで詩を添えた、珠玉のコラボレーション作品。本展では、同詩画集に収められた30点の原画が、瀧口の詩とともに展示されている。この貴重な機会にぜひ足を運んでほしい。
加納光於《稲妻捕り》 Elements 1978「言ノ葉」と色象のあわいに
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