60年ものあいだ愛され続けた、見た目は普通の小さな椅子を巡る展示会。高級家具メーカー、天童木工のラインナップにも加わる同作は、神奈川県立図書館の閲覧室用として1954年に開発された。座り心地のよさが評判を呼び、一般向けとして発売されたが、発売後も改良が繰り返されている。寡作のデザイナー、水之江忠臣の、多くの作品を量産するよりも、それぞれの作品に対してリデザインを重ね、より優れた家具へと仕上げようという姿勢が伺える。本展では、過去に製造されたものから現在に至るまでの形状の異なる5脚の椅子や、水之江が実際に使っていたノートや貴重なデザインスケッチが展観される。天童木工の技術による構造見本を実際に手に取って、ロングライフデザインの秘密を探りたい。
60才の椅子
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