鳩森薪能(2015)

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タイムアウトレビュー

千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社で今年も薪能が開催される。厳かな焚き火とともに、野外で能を鑑賞する薪能は、夏から秋にかけてそのピークを迎えるが、鳩森では比較的早い時期に観ることができる。同じ5月には、調布市の深大寺でも薪能が開催されるが、千駄ヶ谷というアクセスのよさも魅力の1つだ。演目は、戦に敗れ囚われの身となった武士の無念と、遊女の切なくも清らかな関係が描かれる『千手』。ともに舞われる『腰祈(こしいのり)』は、高齢のために曲がった祖父の腰を、山伏が祈祷によって治そうとする様子がユーモラスな狂言。滑稽な動作が楽しく、言葉が分からなくても存分に楽しめるだろう。毎年恒例の、地域の子どもたちが声を合わせて謳う、愛らしい連吟も見逃せない。会場が比較的小さいので、能楽殿の近くから観られるのも嬉しい。都会の中の緑深い静かな空間で、能のひとときを楽しんでほしい。まだ肌寒さの残る季節で、天気も不安定であることが多いので注意したい。

詳細

イベントのウェブサイト
www.hatonomori-shrine.or.jp/publics/index/82
住所
問い合わせ
03 3556 6176
営業時間
Fri May 8 2015 開場17時30分、開演18時30分
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