1994年の写真集『THE MAD BROOM OF LIFE』は、高橋恭司の処女作品集であるとともに、日本の写真史に「それ以前・それ以降」の切断線を引いた決定的な一冊だった。本展は、ジョエル・メロウィッツ、ウィリアム・エグルストン、スティーヴン・ショアらによるニュー・カラー、すなわち「シリアスなカラー写真」の流れを受け、それに真正面から返答した同作の衝撃を、収録作8点のオリジナル大全紙プリントを中心に据え、11点の新作を加えてダイナミックに伝える18年後の「異展」となっている。
本展は『THE MAD BROOM OF LIFE』という書名を与え、写真集の発行直後に亡くなった詩人・作家のチャールズ・ブコウスキーに捧げられる。
※2月24日(金)にオープニングレセプションを予定