戦後の日本工芸を、総勢83名の工芸作家の作品を通して一望する展覧会。日本工芸は戦後、富本憲吉や松田権六などが築いた基盤である「伝統」を経て、それを受け継いだ岡部嶺男らによる「伝統の工芸」と、「オブジェ焼」と称された走泥社の作品群に代表される「前衛的な工芸」へと展開されることで「革新」とも言える新たな局面を迎えた。同展覧会では、その先人たちの芸術を新たな感覚で表現する現代の工芸に焦点を当てる。十四代今泉今右衛門や草間喆雄、八木明など国内外で活躍する個性豊かな現代作家の作品を紹介。古典的な様式美はもちろん、新たな素材や技術を取り入れた作品を通して、工芸の新たな魅力を発見できるだろう。また、それらを先人たちの作品と見比べることで、より深く日本工芸の世界を堪能する。
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