本州最北端の地「青森」。この北の大地からは、いわゆる「芸術」の枠組みに収まりきれない多彩な才能が生まれ、鋭い視点で時代をとらえ、時代の表現を大きく変えてきた。
神仏像や美人画に独特の様式を打ち立てた棟方志功、写真界のミレーと称される小島一郎、ウルトラ怪獣の産みの親である成田亨、過激なオブジェ作品で世界を挑発し続けた工藤哲巳、1960年代のアングラ文化を牽引した詩人で劇作家の寺山修司、そして若い世代の圧倒的支持を集める奈良美智など。
本展はそうした東北、青森の風土が育んだ芸術的特質を、青森県立美術館のコレクションをとおして紹介。あわせて、建築やサイン、ユニフォームなど、高い評価を受けている青森県立美術館の魅力にも迫る。