小説家・古川日出男と画家・近藤恵介による2人展。古川と近藤が共作を発表する展覧会を開くのは二回目となる。前回は、昨年3月〜4月にギャラリー・カウンタック清澄で開催された『絵東方恐怖譚』展。同展は震災の影響を受け、開催の延期を余儀なくされた。また、震災前に作品は完成していたとはいえ、古川は東方の地をテーマにした直接的に死を連想させる物語を書いたことに、憤りを感じたという。そうした昨年の展示に付随するネガティブなイメージを“覆す”新たな展覧会が、この『覆東方恐怖譚(ふく・とうほうきょうふたん』だ。
展示の中心となるのは、近藤が描いた絵に、古川が文字を書き入れて完成させた15点の新作(内、2点は公開制作で完成)。代官山 蔦屋書店内の人文コーナー、ギャラリーコーナー、ラウンジスペース『anjin』など、店内各所に配置される作品を地図を持って巡るという、会場の特徴を活かした展示構成にも注目だ。古書から新刊まで、文字で埋め尽くされた空間で文章と絵画の関係を様々な視点で楽しめる機会になりそうだ。
関連イベント『画四月早朝絵』
日時 : 2012年4月7日(土曜日)(朝)7時〜10時終了予定
内容:公開制作、トーク、サイン会
※サイン会のみ整理券が必要。
※イベント当日、先着50名様にサイン会整理券が配布される。
(整理券は 1人1枚)
※サイン対象本はイベント当日に、代官山 蔦屋店で購入した対象商品のみ。
関連展覧会『絵画のなかで/へ』
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