画家、福川淳による個展が開催される。大学卒業後に渡仏し、7年間にわたるパリ滞在を経て帰国した後も精力的に活動を続けている福川。具体的なモチーフを描きながらも抽象へと至る作品を制作している彼が今回制作したのは、旅先で撮影した写真から、その時々の心情にフィットする1枚を選び絵画へと落とし込んだ作品だ。だが興味深いことに、できあがった作品群に描かれていた景色は、現地で何かに導かれるようにしてたどり着いた「チカラノバ」がほとんどだったという。必然のような偶然で訪れた地を撮影し、その写真を絵画へと変容させ発表するという行為を一連の「タビ」と捉えた本展では、画面から涌き上がる言語化しがたい「チカラ」に触れることができるだろう。
オープニングレセプション
日時:11月15日(土)18時00分〜20時00分