生誕300年記念 若冲展

  • アート, 絵画
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タイムアウトレビュー

今年で生誕300年を迎える、江戸時代中期に活躍した絵師、伊藤若冲。近年「奇想の画家」としてその存在が広く知られるようになった鬼才の、大回顧展が東京都美術館で開催される。最大の見所は、若冲自身が京都の相国寺に寄進した『釈迦三尊像』3幅と『動植綵絵』30幅の展示だ。かつて相国寺の重要な法要の際に3幅を中心に、両側を15幅ずつ並べ掛けた仏画は、現在相国寺と宮内庁の三の丸尚蔵館に分けられて所蔵しているため、そのすべてを見れる機会は見逃せない。なかでも想像上の生き物である鳳凰を描いた『動植綵絵 老松白凰図』は、徹底した対象の観察に基づく即物写生と、大胆な構図が合わさった若冲の真骨頂と言える。近くで見るとその緻密さに、離れて見ると今にも動き出しそうな鳳凰の瑞々しさに圧倒される。約1ヶ月の展示なので、行列覚悟で臨みたい。

詳細

イベントのウェブサイト
jakuchu2016.jp
住所
問い合わせ
0357778600
価格
一般1,600円、大学生・専門学校生1,300円、65歳以上1,000円、高校生800円、中学生以下無料
営業時間
9時30分〜17時30分/金曜は9時30分〜20時00分/入館は閉館の30分前まで/休館日は4月25日(月)、5月9日(月)
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