ボストン美術館浮世絵名品展 北斎

日本が世界に誇る北斎の魅力に、世界屈指の日本美術コレクションで知られる米国ボストン美術館の作品から迫る展覧会。北斎研究の第一人者、永田生慈の監修のもと、同館の珠玉の所蔵品の中でも驚くほど色鮮やかな作品や非常に珍しい作品など、特に優れた作品約140点が厳選して紹介される。1章では「稀品と優品でたどる浮世絵版画70年」と題して、北斎の70年にも及んだ画歴の中から、約110点の浮世絵版画が年代順に題材や様式などで分けられ、業績全体を概観できる。代表作品はもちろん、従来ほとんど知られていなかった稀品も数多く出陳予定。2章は「美麗な摺物と稀覯本」。摺物19点と版本７種が展覧される。3章では「肉筆画と版下絵・父娘の作品」の表題で、北斎6点に娘の応為の肉筆画1点も展示される。北斎の業績を広く見渡しながらも、貴重な作品や資料が多数出展されるため、北斎芸術への理解を深めるまたとない好機だ。